まるでインディーズ映画のよう
楽しい現場だった

山内 できあがった映画を拝見して、ピチピチの若さというよりも残量がもう、赤く点滅しているタイプの若さがスクリーンの空気感にしろ色んなところに滲み出てて、すごく良かったです。

蒼井 きっと、男性と女性で全く意見が分かれる作品ですよね。ひとつのシーンを取っても女性と男性だと捉え方が違うんだろうなという気がする。松居大悟監督ならではのガールズ・ムービーみたいな感じがあります。

山内 現場にお邪魔したときも、ピリピリしてたら嫌だなと思って行ったのだけれど、みんな若いからかインディーズ・ムービーを撮ってるような和やかな雰囲気がありました。

蒼井 全然! そうじゃない場面もありましたよ。結婚式の二次会のシーンだったり、人が増えると監督がすごくピリつくんですよ。だから、ミントタブレット買ってきてあげたりして、みんなで松居監督のお守りをし合うみたいな(笑)。

山内 楽しそう(笑)。

蒼井 なんかすごくいいバランスのチームだったんですよね。だいたい、ムードメーカーとなる中心人物がいてこそみんなで集まるものじゃないですか。でも、このチームにはそういう人がいないから、誰が来れても来れなくても集まれる。年下の高畑充希ちゃんがしっかりしてるから一番長女っぽい。松居はもう犬ですね(笑)。

PROFILE

蒼井優 Yu Aoi
女優。1985年生まれ、福岡出身。'99年にミュージカル「アニー」で舞台デビュー後、『リリイ・シュシュのすべて』('01)で映画デビューを果たす。

山内マリコ Mariko Yamauchi
1980年生まれ、富山県出身。2012年、『ここは退屈迎えに来て』で作家デビュー。最新作『あのこは貴族』(集英社)が11月25日に発売。

『アズミ・ハルコは行方不明』 山内マリコ著
舞台は、男性を無差別に襲う謎の女子高生集団〝少女ギャング団〞が現れる街。元キャバ嬢の愛菜、覆面アーティスト・バンクシーに憧れ、グラフィティを始めるユキオと学。地元で再会した3人組は、遊びで消えた安曇春子探しをすることに。著者が執筆に1年をかけた書き下ろしにして、初めての長編。¥ 540/幻冬舎文庫 

 
●情報は、FRaU2016年 12月号発売時点のものです。
Photo:Yuri Manabe Styling:Setsuko Morigami(shirayamaoffice) Hair&Make:Satomi Kurihara(air notes) Text:Tomoko Ogawa

 
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