北欧・ノルウェーと聞くと、会社を1週間くらい休んで行かなきゃ無理! みたいな先入観があるけれど、なんと、最短3泊5日で行けてしまうそう。つまり、3連休のタイミングに2日間有休を取ってサクっと飛べてしまう……!
中学生の頃、社会科で習った「フィヨルド」や、大ヒットディズニー映画「アナと雪の女王」の製作陣がリサーチで訪れ、その美しい街並みにインスピレーションを受けたと言われたことが有名なノルウェー。人生で一度でいいから行ってみた〜い。というわけで、FRaUライターのJが、写真家・千倉志野さんの美しい写真とともに、8回連載でレポートします。 世界遺産を擁する美しい港町・ベルゲン
旅の初日は移動日。成田空港で11:40発のスカンジナビア航空に乗り、11時間半のフライトのち、デンマークのコペンハーゲンでトランジット。そこから、フィヨルドの玄関口として知られる世界遺産の街・ベルゲンに到着した頃には、どっぷりと日も暮れていました(これが夏季ならばもっと明るいというのだから神秘的)。
どうやら小雨が降った後のようでしたが、路地の石畳を濡らす雨に、優しい街灯りが色を落としスクリーンの中に迷い込んだような気分に。「雨の似合う街」とメモ。
ユネスコ世界遺産
カラフルな三角屋根の木造屋根ブリッゲン
あくる朝は快晴。さっそく、中世に海外貿易の拠点として栄えた港町を散策するとしましょう! セグウェイに乗ってベルゲンをツアーする観光客に遭遇。かっこいい!
ここの見どころといえば、何はさておき、ユネスコ世界遺産の木造家屋の街並み・ブリッゲン!
13世紀から16世紀にわたり、ドイツ・ギルドのハンザ商人たちが干しダラ交易のための商館や倉庫として使っていたカラフルな建物群です。正面から見ると地下水の影響で少しだけ斜めに傾いているのがわかって面白い!
今では、レストランやショップ、芸術家たちの工房として利用されており、建物の奥には、まるで中世に迷い込んだかのような路地裏が続いていました。 中世の時代にベルゲンに繁栄をもたらした幸運の魚・タラのモニュメントを発見。なんだか可愛い顔してる!
ベルゲンのフィッシュマーケットで
お土産探し
続いて訪れたのは、港町ベルゲンで新鮮な魚介類と加工食品を売っているフィッシュマーケット。お土産探しにふらっと立ち寄るにもぴったりです。日本のフィッシュマーケットと違って、洒落てる! 巨大なロブスターもたくさん。どや〜! ノルウェー名物のサーモンや小エビがたっぷりライドオンしたパン。 お土産にプリンセス・キャビアはいかが? 日本円で1パック約1289円。
こちらは、市庁舎やグリークコンサートホール、噴水、リッレルンゲゴースヴァトネ(湖)などがある通称「お祭り広場」。
お祭り広場の湖の周辺には大規模なベルゲン美術館があり、ピカソや、ノルウェーが生んだ画家・ムンクの作品を観賞することができます。
市街地を歩いていると、ディズニー映画『アナと雪の女王』でも見覚えのある、ノルウェーの民族衣装Bunad(ブーナッド)が飾られたお店「Husfliden」を見つけました。
冬が長いノルウェーでは、家の中でできる刺繍やハリなどの手仕事が発達し、伝統が脈々と受け継がれてきたのです。民族衣装Bunad(ブーナッド)は、民族や地域によって刺繍のも模様や糸の色が異なるため、それを着ているのを見ただけで「あなた、どこの出身でしょ?」と、分かる人には分かるんですって!
ノルウェーといえば、スノーローズ(雪の結晶)やトナカイなどの北欧モチーフ、幾何学模様を繊細にあしらったノルディック柄のセーターも有名ですよね。 糸と糸が織りなすタペストリー。 こちらは、「OLEANA」というノルウェーブランドのお店でスタッフさんが着ていたセーター。オバマ米国大統領夫人のミシェル・オバマさんも愛用しているとの噂。
ベルゲンの市街地を散策を終えた取材班は、先ほど登場したフロイエン山へと向かいます!
to be continued……
Text:Riyua Joe(mogShore) Photo:Shino Chikura