雪原に佇むクマタカの幼鳥です。
クマタカの成鳥は、目の色と羽の模様で判断します。
個体差はありますが、生まれて1年めから2年めの幼鳥は、アクアマリンのような美しい瞳が特徴的です。
3~4年めの若鳥の目は薄い黄色になり、5~6年めには濃い黄色に、6~10年経つと橙色や真っ赤になって立派な成鳥だと判断できます。
羽は、幼鳥の頃は縞模様がはっきりしませんが、成鳥になるとくっきりした縞模様になります。
幼鳥は、成鳥に比べてパッと見が白く、成鳥になると全体に黒く見えます。
タカとワシの違いは体の大きさで 大きいものがワシ、それより小さいものがタカと言われていますが、それはあくまで名付けた人の主観だったようです。
クマタカの全長は70~80cm、翼を拡げれば160~170cmもあり、大型です。沖縄にいるカンムリワシのようにもっと小さいワシもいます。
クマタカは、生活域が重なるオオワシやオジロワシに比べれば小さいので、タカと名付けられたという説もあります。
漢字で書くと、「熊鷹」、あるいは「角鷹」。クマタカの「クマ」は大きいことを意味しています。