かくいうゆり子さん、何冊ものエッセイ集を上梓している文筆家としての一面もある。言われてみると、その文章はとても自然でさり気なく、実際に彼女と向き合っているときに感じられるような柔らかい空気感が、行間から溢れ出す。子供の頃の、〝絵本作家になる〞という夢――。今でも、「いつか書けたらいい」という思いはあるのだとか。

芝居のセンス、暮らしのセンス、ファッションセンス、言葉のセンス……。ゆり子さんと話したり、書いたものを読んでみると、彼女を取り巻くあらゆるセンスが、軽妙洒脱であることに気づく。そこに、ちょっとだけ抜けたところがあったり、自分のことを決して大きく見せようとしない自意識の低さがあったりして、大人の成熟と、少女の一途さのブレンド感が絶妙だ。

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奇しくも美容について質問したとき、彼女が「健康であることがまず第一」と答えたことに象徴されるように、ゆり子さんという人は、身体だけでなく、心がすこぶる健康で健全なのだろう。

「27歳のときから、ずっと同じエステに通っているんです。そこは、外見の美しさよりもまず健康を第一に考えているサロンで、まず正しい栄養を摂るためにどうするかとか、そういう基本的なことから懇切丁寧に指導してくれます。その先生をすごく信頼しているので、私は身体のことで何か変化やトラブルがあったときは、まずその先生に相談しています」

 
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PROFILE

石田ゆり子 Yuriko Ishida
1969年生まれ。東京都出身。’88年、テレビドラマ『海の群星』(NHK)でデビュー。以後、ドラマ・映画・舞台・執筆活動など多岐にわたり活躍する。映画『北の零年』(05年)で第29回日本アカデミー賞優秀助演女優賞を受賞。近年の主な出演作は、映画「悼む人」(15年)、『僕だけがいない街』(16年)、ドラマ『MOZU』(14年/TBS)、『コントレール~罪と恋~』(16年/NHK)。映画『もののけ姫』(97年)、『コクリコ坂から』(11年)などスタジオジブリ作品では声優も務める。2016年には、ドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』(TBS)に出演した。

 
●情報は、FRaU2016年12月号発売時点のものです。
Photos: Takashi Honma Styling: Miho Okabe Hair&Make-up: Mizue Okano Interview: Yoko Kikuchi