ようやく春めいてきたこの頃。そろそろ気になるのは桜の開花時期と、どこでお花見をしようかという話。圧巻の桜は愛でたいけれど、人気スポットはどこも人混み……。ならば、桜の名所から徒歩圏内にあるレストランを予約しておくのが得策だ。喧騒をすり抜け、ゆっくり寛げる居心地のいい空間で、美酒美食を心置きなくどうぞ。
HIGASHI-YAMA Tokyo
喧騒を離れた隠れ家で、
現代の〝日本食〞に舌鼓
旬の素材が行儀よく並ぶ「お野菜盛り合わせ」¥1800、「桜茶」¥800、日本酒は1合¥1000~。
東京・目黒区東山、その地を店名に冠して1998年に開店した一軒。両岸に桜が咲き連なる目黒川から歩いてすぐの場所ながら、扉の奥には穏やかな時間が流れている。
日本各地の家庭料理や郷土料理の魅力を引き出し、現代のスタイルに昇華したメニューを提供。器も料理同様に上品かつシンプルで、日本ならではの四季を大切にもてなす。 芹や茸の下に桜鯛が隠れた「桜鯛の沢煮」¥2400。 じっくり煮込んだ「和牛すね肉の煮込み デミグラスソース」¥2600。単品のほか、前菜、一の皿、二の皿がそれぞれ選べるスタイルで¥4500。
3月後半から4月中旬には、中庭に飾られる桜を借景に料理やお酒を楽しめ、風情を感じる。食後には、ぜひ階下にあるLoungeへ。桜の季節限定で、「桜モヒート」が登場し、儚く美しい桜を目でも舌でも存分に味わえる。 玉子焼きが一本贅沢にいただける昼食「玉子焼定食」¥1500。 天井が高いダイニング。 Loungeでは、季節のオリジナルカクテルや焼酎、日本酒、ワインなどをいただける。
HIGASHI-YAMA Tokyo
東京都目黒区東山1-21-25
☎03-5720-1300
営業時間:11:30~ 14:00LO、18:00~ 22:30LO Lounge 12:30~ 15:30LO、18:00~
翌2:00
定休日:日・月の昼
※価格はすべて税込
今月の自腹飯は……
「生粋(なまいき)」
教えてくれたのは……
ライフスタイルマーケター
ふかまみ
趣味は外食とドトールの氷を嚙むこと。恋愛の神様には放置されているが、お鮨とお肉の神様がいつも味方してくれることが心の拠りどころ。朝晩のドトール通いが日課。
「よろにく」譲りの
優美な肉の数々を堪能
お肉にストイックなオーナーが厳選した素晴らしいお肉たち。美しい〝反物〞に見えますが、何と〝タン〞。
都内屈指の桜の名所である上野公園。このエリアにいたら、花よりも「生粋」の美しいお肉の数々が頭をよぎってしまうのが本音……。南青山の焼き肉の名店「よろにく」が手掛ける、生肉を前面に押し出したお店。美しいお肉とその美味しさは、ついうっとりしてしまうほど。 羽毛布団のようにふっくらと折り畳まれたお肉。 カキ氷は、見た目も鮮やかなバジル&レモンがいちばんのお気に入り。
生粋(なまいき)
東京都千代田区外神田6-14-7 2F
☎03-5817-8929
営業時間:17:00~ 24:00(23:00LO)
定休日:月
Photo:sono(bean) Composition:Yui Togawa