小説を書き始めたのは、
若いとは決していえない30歳のとき

学生時代から行っていた音楽活動が実を結び、26歳で歌手デビュー、29歳のときには『ユリイカ 11月号 特集*文化系女子カタログ』(青土社)にて、詩「先端で、さすわ さされるわ そらええわ」でテキストデビューを果たす。その後発表された同名詩集にて、中原中也賞を受賞することとなった。そして、小説を書き始めたのは、若いとは決していえない30歳のときのこと。

「若い頃は……、と振り返るのはやっぱり20代の自分のことですよね。私にとって、30歳は小説を書き始めたという転換期でもありましたし、若さと老いの境だったとも思う。個人差はあるだろうけど、私はカウントダウン症候群なところがあるので、25歳の時点で、『ああ、老いが始まったな』と、しみじみ思ったのをよく覚えています。今思うと早いですよね(笑)。

余談ですが、私の男性の友だちが毛髪活性の薬を飲んでいて、『ハゲるのは自然なことやんか』と言ったら、『努力もせんとハゲんな』と返してきたんです。なんだか、それに妙に感心して(笑)。私も定期的に皮膚科へ通うとかサプリを飲むとか、生活を見直すことはやってもいいかなと思えた。アンチエイジング、全然いいじゃないですか。みんなその人それぞれの優先順位があるし、好きなようにしたらいいんです」