仕事への焦燥感と
母としての責任感

ピアス¥20000/ブランドニュース(マメ)、ドレス¥280000、サンダル¥129000/イザ(ヌメロ ヴェントゥーノ)

子育てをしながら、休むことなく執筆活動は行っているものの、時間泥棒はあっという間に自分のプライベートを奪っていく。川上さんは思う、「子どもを持つことは何かを諦めること。と同時に、今まで知らなかったものすごい体験と出会うこと」だと。わかっていても、焦りは尽きることがない。

「やりたい仕事の1/6くらいしかできていないという実感はあります。周りからは仕事しすぎと言われるけど、全然足りてない。『子育ては2人目からよ』と言ってくださる方も多いですが、2人目はないですね。夫婦だけで育児と仕事を両立させるのは無理、ということは産んでみてよくわかったので」

目下の子育てルールは一つだけ定めている。それは、家庭内での性別的役割分担を一切認めないということ。

「私が料理を作るのは母や女だからじゃなくて、私のほうが料理が得意であべちゃんがやるより早いから。夫が重い荷物を持つのも父や男だからじゃなくて、夫のほうが力持ちで私は腰が悪いから。そのときに力があって余裕があるほうが弱い人を助ける、と教えています。それが息子の教育にとっては一番だと思っているので。どんな小さな会話のなかでも、男も女も関係ないよと一つ一つ訂正します。母親に家事を一任する家で育った子どもは、その価値観で大きくなるから、必ず繰り返しになる。私には次世代に一人の男性をリリースする責任があるので、そこはきちんと徹底したいです。ジェンダーに関しての意識も変えていくべきだから」