――その人が人生の新たなパートナーに。

「ダライ・ラマが、一番の試練がきた時は自分を成長させてくれるチャンスだと思いなさいって言ってたけれど、その渦中にいる時はやっぱり難しい。だけど、振り返ってみると、私にとって、彼との出会いは人生をやり直すために、引き合わせてもらった。単純に救いというだけじゃなく。

そもそも、何か大きな問題が起きるというのは、自分が引き起こす要素であったことも絶対的にある。そういう反省も含めてすごく大人になれたし、そんな変化の時だったからこそ、今の旦那さんと大事な存在になれたんだと思う。本当に、それまでは息子と二人きりで生きていくと決めていたので――。いないと思いますね。これ以上の人は。

私は近しい相手にもいつも『大丈夫』だと思われがちなんですけど、いつもどんなに私が楽しそうで生き生きしていても『大丈夫じゃない』ことをちゃんと気づいてくれて、忘れないでくれて、常に私よりも上にいてくれる――。ずっと尊敬できる存在でいてくれる。

先月号のフラウの記事で樹木希林さんの『女優とは結婚するもんじゃない。キレイなんて一過性のものだから』という言葉がありましたけど、私も自分が男性だったら女優となんて絶対に結婚したくない。リスキーなことばかりだと思う。きっと、相手がすごく強くないと継続していけないと思います。

以前、離婚を決めた時に、私たちをよく知る親友から『難しいと思う。涼子ちゃんの旦那さんになる人は超権力者か超金持ちか木こりみたいな人じゃないと無理だよ』って言われたんです。当時は、そんな社会から逸脱したみたいな人なんてどこで出会えるの? 出会いたいわけじゃないけどって思っていたけれど、例えるなら、今の旦那さんはその〝木こり〞みたいな人かもしれない(笑)。現実社会に捕われすぎず、きちんと自分の世界を持っている……」