「何が必要かは、体に聞くのがいちばん。つまり、食べたいものが体が必要としているものなのよ」。
それはウーさんが生まれ育った中国で、医食同源という考え方として受け継がれてきたこと。今回は、この時季に食べたくなる香味野菜の必要性について、おいしくいただくレシピとともにご紹介します。
◆ウーさんの料理哲学
「香味野菜は生薬です」とは?
「香味野菜のさっと炒め」レシピ
ごはんのお供にも最適!
◆材料
牛薄切り肉…200g
(A)
こしょう…少々
酒…………大さじ1
片栗粉……小さじ1/2
クレソン……………1わ
万能ねぎ……………1束
しょうが…………… 20g
オイスターソース… 大さじ1
太白ごま油………… 大さじ1
◆作り方
1. 牛肉にAで下味をつけておく。
2. クレソンと万能ねぎは3㎝長さに切り、しょうがは千切りにする。
3. フライパンに太白ごま油と1を入れ、中火で炒める。色が変わったらオイスターソースを加えて調味する。
4. 2を加えてさっと炒め合わせ、すぐに火を止める。
MEMO
牛肉は赤身をチョイスして。牛肉に下味をつけ(タンパク質に味付けをするのが基本)、香味野菜は最後に加えて、余熱で火を通すのが、おいしく作るコツ。
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PROFILE
ウー・ウェンさん
中国、北京で生まれ育つ。料理上手な母から受け継いだ料理が評判となり、料理研究家に。「料理を通じて日本と中国の懸け橋になりたい」との想いから、東京と北京でクッキングサロンを主宰。少ない材料や調味料、道具で作れる、医食同源の知恵にあふれた料理が人気。著書に『ウー・ウェンの北京小麦粉料理』『ウー・ウェンさんちの定番献立』(ともに高橋書店)、『からだを整える お手当て料理』(天然生活ブックス)など多数。http://www.cookingsalon.jp
●情報は、FRaU2017年8月号発売時点のものです。
Photo:Keiichirou Muraguchi Styling:Misa Nishizaki Composition:Shiori Fujii