若かりし頃、スタンダードだったヌードカラーのリップ。甘酸っぱい思い出と共に今、ちょっとした苦手意識を持つ人もきっと多いだろう。『顔色が悪く見えない?』なんて不安を払拭すべく、大人こそトライすべきヌードメイクを2つご提案。そして、あの時のときめきを再び——。
「今どきなヌード=ワントーン」である。“ヌーディである” ということは、決して色みを抑えたメイクということではなく、その答えは、緻密に計算し尽くされた“ワントーン”の中にある。色のコントラストを最小限に抑え、骨格までも味方につけることで、旬なヌードメイクが完成する。
オレンジへと続く陰影を操り
一歩先行くブラウンメイクを体感
ベージュブラウンからオレンジへ
ナチュラルな影と立体感を宿す
パンツ¥51000/レスプラスデザイン(MW) ピアス(片耳)¥67000/ハルミ ショールーム(oeau) トップス/スタイリスト私物
Use These
1. アイカラーは全てリアルな影を生むマット質感を選択。スモール アイシャドウ ウェッジ
2. 同 コルク
3. 同 エスプレッソ 各¥2500/M・A・C
4. コーム状のため、根元から毛流れを作ることが可能。ブロー:コーム モスブラック¥3300/シュウ ウエムラ
5. まろやかなツヤで唇に立体感が出る、クリーミィなオレンジベージュ。リップ カラー 59¥6000/トムフォード ビューティ
6. 肌にナチュラルに溶け込むクリームタイプ。シェイド アンド イルミネイト チーク 01¥8500/トムフォード ビューティ
このブラウン系のヌードメイクの主役は、実はダークな眉。一番濃いその部分を先にメイクして決めてしまうことで、全体のバランスが取りやすくなる。
こげ茶色の3で眉を形作り、黒の眉マスカラ4でとかし上げる。目元は外国人のように彫り深な影にするイメージで眉下全体に淡い1、アイホールに2を重ね、濃い色の3で上下のキワにアイライン風にのせる。6の2色を混ぜてブラウントーンにしたら、耳前から頰骨に沿って指で広げてコントゥアリングに。最後に唇の色をコンシーラーで消したあと、オレンジベージュのリップ5をひと塗りして。
色とパーツのコントラストで魅せる
アンスウィートなピンクムード
彩度や明度の違うピンクのワントーンを
漆黒まつげが引き締める
ジャケット、トップス、ピアス/スタイリスト私物
Use These
1. 青みを帯びたヌーディなピンク。マットでクールな印象を盛り上げる。リキッドリップベルベット 09¥3800/バーバリー(化粧品)
2. 微かなピンクニュアンスで、上品に色づく。オンブル プルミエール プードゥル 10¥3900/シャネル
3. ひと塗りで迫力まつ毛に。マスカラ ディオールショウ パンプ&ボリューム 090¥4200/パルファン・クリスチャン・ディオール
4. 目元がフレッシュに輝きだす。アイ コール ファッシネイティング¥2200/M・A・C
5. 繊細な粉質で肌もキレイに。ブラッシュ ヴォリュプテ 6¥6000/イヴ・サンローラン・ボーテ
こちらは、たっぷりと塗ったマスカラがワントーンの中にメリハリを与えるカギに。
上下のまつげに3のマスカラを塗布し、乾いたらビューラーでしっかりと立ち上げる。アイホールと下まぶたに2をのせてピンクみを添え、下のインサイドに4の白ラインを。血色がなくならないように濃いめのピンクチークを選び、頰骨に沿って内側から外側へ向かってブラシでのせ、眉下にもほんのり余ったものを重ねて。1で上唇をオーバーに塗れば完成。
●情報は、FRaU2017年11月号発売時点のものです。
Photo:Yuuki Kumagai(model), Makoto Muto(still) Make-up:Tomohiro Muramatsu(SEKIKAWA OFFICE) Hair:Keiko Tada(mod’shair) Styling:Kumiko Sannomaru Model:Luka Composition&Text:Kazuko Moriyama