日用品においての贅沢はとても幅が広い。テーブルウェアやバスグッズなどちょっとの奮発で手に入るものもあれば、最上級のクオリティを求め背伸びして手に入れる一生ものもある。
でも買い物それ自体というよりも、何を手に入れるかあれこれ悩んだり、実際に使ってアイテムの良さを実感しながら過ごす時間こそが、じつは本当の贅沢なのである。
カラーで選ぶバスタオル
タオル選びで一番優先したいのはやっぱり肌に触れた時の心地好さ。これまで素材感にはこだわってきたけれど色にはあまり注目していなかったから、気づけば清潔感がある白を選んでしまう。でもよく探してみると信頼の置けるタオルブランドには最近、いろいろなカラーがラインナップされていて見ているだけで新鮮。
せっかく新調するならちょっと冒険をして白いバスルームに映えるようなライトなカラーやメンズライクなミリタリーカラーなど、遊び心のある色を選ぶと、空間の雰囲気も一新されていい気分転換になるかもしれない。 【上】バスタオル¥6800(130×70cm)/アルファPR(FreshService)
【中央上・中央】グレーとネイビーのバスタオル各¥9000(4squares100×100cm)/リトル(littlebodco)
【中央下・下】イエローとピンクのバスタオル各¥7800(145×70cm)/ラカグ(HIPPOPOTAMUS)
タオルを置いたセブンチェア¥52000~/フリッツ・ハンセン青山本店(Arne Jacobsen)
FreshService
希少な超長繊維綿のみを使用した毛羽が極めて少ないシルクのような質感のこのタオルは、今治ブランドきっての最高品質モデル。「フレッシュサービス」はこの至高のタオルに別注をかけてミリタリーのカーキカラーを製作。その質のよさと色への遊び心が同居する新たなアプローチがおもしろい。
littlebodco
綿、麻、竹を原料とした糸を織り交ぜたコットンリネンバンブーのパイル生地で、弾力があり拭き心地よく吸湿性に優れて乾きも早いタオルを作る「リトルボッコ」。秩父山系の伏流水を豊富に使った染料技術によって素材の風合いを活かした自然なカラーリングも特徴。
HIPPOPOTAMUS
「ヒポポタマス」のタオルは、オーガニックコットンと再生竹繊維をバランスよく織り交ぜることで生まれる、爽快感のある拭き心地が魅力。後染めをした濃淡のあるカラーリングはどこよりも発色がきれい。
寝心地がスイート級な
帝国ホテルのベッドリネン
質のいい眠りのために揃えたいものはたくさんあるけれど、一番にこだわるべきはベッドリネン。直接肌に触れるので質感はダイレクトに寝心地に反映され、選ぶ色や柄によっては空間の印象も左右する。まさに寝室の顔とも言えるシーツやカバー選びで参考にしたいのがホテルのベッドメイキング。
じつはいくつかの名門ホテルが、客室で使用するベッドリネンを販売していることをご存知か。写真の寝具は帝国ホテルの客室特別階のみのオリジナル。その驚くほどなめらかな質感と、清潔感溢れる真っ白なベッドリネンが生む気持ちのいい空間を体験したら、もう元には戻れなさそう。
帝国ホテルのデュべ セミダブル(220×240㎝)¥216000、デュベカバー セミダブル(220×280㎝)¥73440、フラットシーツ セミダブル(140×210×40㎝)¥48600、ピロ(50×80㎝)各¥25920、ピロケース(55×110㎝) 各¥16200/帝国ホテル(スリープワークス)
※スリープワークスは帝国ホテルの通信販売で購入可能。
クッション¥47000/リビング・モティーフ(KVADRAT/RAF SIMONS)
本の上に置いた本形のライト ミニ・ルミオプラス¥22600/MoMA デザイン ストア
ベッドの横に敷いたシープスキンラグ¥18000、くまのぬいぐるみ¥7000/ザ テイストメイカーズ アンド コー
●情報は、FRaU2018年1月号発売時点のものです。
Photographer:Masahiro Sanbe Styling:Reiko Ogino Text:Yuichi Samejima Composition:Mayuko Kobayashi