入浴剤から消臭剤まで! 時代はナチュラル&オーガニック【俺たちのコスメ vol.15】

美容業界でも数少ない男性編集・美容家の3人が集まって最新コスメをあれこれ語るシリーズ。今回は入浴剤の老舗メーカー「バスクリン」と、ユニークなオーガニック製品を打ち出す、たかくら新産業の「パーフェクトポーション」から新製品が登場。意外にも2つに共通するキーワードとは?

俺たちのコスメとは……
化粧品を科学で斬るビューティサイエンティスト・岡部美代治さん、男性美容研究家の藤村岳さんと、美容業界ン十年のFRaUプロデューサーの関龍彦がスキンケアからボディ、フレグランス、メイクアイテムまで、経験と知識をもとに、これからの美容業界までを占う発表会レポートです。

2019年はバスタイム革命!?
老舗バスクリンの新たなチャレンジ

藤村:「きき湯」が大ヒットしている「バスクリン」。新たな仕掛けを出してきましたね。消費者の自然派志向が増えていて、それに応えるために「バスクリンマルシェ」が登場します。

岡部:私も少し驚いたけど、医薬部外品という有効性を確保しながらナチュラル&エコを実現したことは評価します。

:洗顔料、シャンプー、ボディソープなどに比べ、消費者は入浴剤にナチュラルを求めている人は少ないという現状データがあり、「だからこそ伸びしろがある」というプレゼンはおもしろかったな〜。

藤村:有効成分、香料、色素、保湿成分、塩素除去剤など、すべてを自然由来原料だけに絞っているのは訴求力があると思います。

:「なんちゃって」ではないよね! 国産入浴剤にありがちな不自然な香りもないし。 

岡部:そう香りが自然でバランスよく3種類って選ぶ楽しさや、その日の気分で選べるから良いですね。「マルシェ」というネーミングもセンスが良い。

ヨギーとお風呂は親和性高し!
森林浴ヨガもアリ?

バスクリン アーユルタイム 全3種 ボトル720g ¥1680、パウチ40g ¥150/バスクリン

藤村:パウチタイプなのもゴミが減って、ナチュラル推しな感じがしていいですよね。コンセプトにブレがない製品です。

:バス商材でここまでこだわったなんてちょっと驚きだよね。老舗バスクリンがナチュラルだからな〜。

藤村:ナチュラルといえば、ネパール国立トリブバン大学アーユルヴェーダ校が監修した「アーユルタイム」もおもしろかったです。ヨギーにウケそう!

岡部:きちんと学術的な背景を押さえているって堅実な企業姿勢を感じます。

:ヨガ人口は現在770万人で、今後、なんと1600万人にまで増加するという予測もあるんだってね! 確かにヨギーには、入浴にこだわる人が多そう。

岡部:そして売り上げの一部を森林保全活動に寄付して「バスクリンの森(仮称)」をつくろうって構想も本気を感じました。そこでヨガ体験できたら最高ですね。

シャワー派から湯船派へ
若年層のお風呂習慣を変えられる?

:以前、バスクリンの「つくば研究所」に一日かけて見学に行ったこともあるけど、日本の入浴剤の技術って相当進んでいると思う。世界でも数少ない「湯船にじっくり浸かる族」である我々日本人だけど、シャワーだけで済ます人が増えているのは残念なこと。こういう新しい入浴剤が若い人の入浴熱を高めるきっかけになるといいよね! 

岡部:ただ一つだけ気になったのはゲスト講師の講演内容でした。自分の研究話が多くて肝心の新製品との関係が少な過ぎると感じました。私なら3~5割は新製品に結び付けるけどなぁ〜と感じました。

:「入浴好きに美人は多い!」って……僕の持論なんだけど(笑)、湯船でしっかり体を温めることが見直されているじゃない? 個人的にはもっともっとお風呂でキレイになってほしいんだよね! バスクリンの新製品がお風呂習慣の見直しになれば嬉しいな。

藤村:ただ全種類をお土産にいただけたのは嬉しいし、すぐに使えてありがたいのですが……。いかんせん重かった。米を買ったんだっけ? と思いました。あのあと打ち合わせや立ち寄りも多くて、かなりまいりました(泣)。

:確かに入浴剤フルセットは嬉しいけど重かった! 僕は考えた末、自宅宛に宅配便で送ったけどね(笑)。

岡部:参考商品がもらえるのはありがたいので、重そうなお土産が予測されるところは、できる限り最後の方にスケジュールを組むようにしています。

「なりたい気分に整える」
パーフェクトポーションの
新アロマ提案とは?

藤村:自然派といえば、たかくら新産業の発表会。いつも、社長の高倉健(!)さんの熱いトークが楽しみで。

:読者の皆さんのために補足しておくと……同姓同名なんですよね、高倉さん。もう、忘れられない(笑)。必ずご自分でプレゼンをしますよね!

岡部:やはり開発者自身がしっかり開発背景や苦労話を話すことが一番ですね。

:この会社は、虫除けスプレーから歯磨き、デリケートゾーンケアからセックスコンシャスアイテムまで、どれもユニークなオーガニックシリーズを出してます。
 

:「PERFECT POTION(パーフェクトポーション)」から新製品が登場するんだよね。

藤村:「バランシングスプレー」ですね。日本人に合わせて開発したというスプレーは5種類あって、コンセントレーション、イマジネーション、マインドフルネス、ベッドタイム、カームというラインナップ。オーストラリアからいらしたサルバトーレ・バタリア氏が一本一本を丁寧に説明してくれました。

岡部:高倉さんから聞きましたが、着想は息子さんの受験勉強を応援するためだそうです。

:へぇ〜〜〜。

岡部:最初は右脳用と左脳用の2種だったのが、結局5種類になったのだとか。高倉さんらしいですね。

藤村:香りで気分って本当に変わりますよね。

:僕は「仕事や勉強を始める時/集中力を高めたい時」にいいというコンセントレーションが気に入りました!

藤村:そういえば、アヴェダの「チャクラ バランシング ミスト」もこれ系のアイテムですよね。香り立ちとか、ネーミングのわかりやすさはこちらの方がより日本人に近しい感じ。

:5種類それぞれ、目的がわかりやすいから選ぶのもラクだよね。

岡部:「だれだれの為」というターゲットが明確な商品開発は理想的ですね。現実を考えるとターゲットが広がったり、曖昧になりやすいのですがブレない。

藤村:「家族が安心して使える、でも手に取りやすい価格」というのが高倉さんのポリシー。本当にスゴイと思います。

:高倉社長は自分と同い年。(誕生日が1週間違うだけ!)社長でありながら、いつも忙しそうに、でも楽しそうに商品開発に邁進してますね!

じわじわ増えている
おしゃれな消臭・除菌スプレー

キレイウォーター 全3種 ¥650(30mL)、¥1600(300mL)/たかくら新産業(2018年 12月1日発売)

藤村:「kirei water(キレイウォーター)」にも注目。医療分野で使用されている超電解イオン水をベースにした消臭・除菌抗菌マルチスプレーなんですよね。ダニよけにもいいそうですよ。

岡部:蚊よけはありましたが、ダニよけは魅力的ですね。アレルギーの原因となるだけにありがたいです。

藤村:品質も大したもので、塩素系成分やアルコール、防腐剤、合成化学成分は一切不使用。ボクらもそして、子どもやペットまで安心して使えるそうです。

:芳香剤でマスキングしてごまかすのでなく、ニオイの元に超微粒子が吸着して分解・変性することで根本的に除菌消臭してくれるというのは、確かに頼もしい!

岡部:配布資料にあった臭いの種類の説明や、第三者機関による消臭実験の結果などは、参考資料としてありがたいです。

藤村:これからインフルエンザの季節になりますし、小さい30mLのは持ち歩くつもりです。

:家だけでなく、オフィスのデスクまわりに常備するのもよいかもね。バスクリンの入浴剤といい、この「キレイウォーター」といい、心地よいライフスタイルの提案になっている。技術の進化はもちろん、心と寄り添う形のコスメはどんどん増えていくと思うな。

バスククリンマルシェ
https://www.bathclin.co.jp/products/marche/
 
パーフェクトポーション
https://www.takakura.co.jp/fs/takakura/c/perfect_potion

PROFILE

岡部美代治 Miyoji Okabe
ビューティサイエンティスト。(株)コーセーの研究所を経て(株)アルビオンにて商品開発、マーケティングなどを担当。2008年独立し、現在は美容コンサルタントとして活動。商品開発、美容教育アドバイスなどを行うほか、講演・セミナーの依頼や雑誌取材なども多い。

藤村岳 Gaku Fujimura
男性美容研究家。編集者を経て独立。シェービングを中心に独自の理論を打ち立て、男性美容のパイオニアとして活動。テレビ出演のほか、講演、コスメ開発やマーケティングなども行う。スパ・エステについても造詣が深い。著書に『一流の男はなぜ爪を手入れするのか?』がある。サイトは、男性美容研究所。男性美容研究所:http://danbiken.net/

関龍彦 Tatsuhiko Seki
FRaU プロデューサー。講談社入社後、『ViVi』『FRaU』の編集者を経て『VOCE』創刊のため新雑誌準備室へ。2004年より6年間、同誌編集長。2010年より4年間、『FRaU』編集長。2018年より現職。ビューティ界の新サービス「BE-BANK」エグゼクティブ・プロデューサーも務める。

 
Illustration:YUGO. Composition:Mayumi Hasegawa

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