彼女は帰国子女で語学が堪能、と言うだけでなく、同じ年に入社した同僚全員が一目置くほどとても聡明な女性でした。数ヵ月の研修期間を経て彼女が情報番組に配属されるやいなや、そのスタッフ間でも囁かれる “彼女の優秀さ” が部署を越えて私の耳にも伝わってくるのは必然でした。
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「The Mission」
時々、日本へ一時帰国する彼と時間を見つけてお茶をすることがあります。
「君はしょっちゅう日本に帰ってくるけど、彼女、全然帰ってこないよね。仕事、忙しいの??」
「そうだね、忙しいな。あと彼女は、今の仕事を “Mission” だと感じているからね。なかなか休めない」
The Mission――。
きっとそれはすべての人に生まれながらに与えられているモノ。
でもなかなかそれに気付くことができず、試行錯誤の日々。それを少しでも感じられたその瞬間から、毎日はまた違って見えるのかもしれない。
論語には、五十にして天命を知る、とあります。
いや、その前に!! 私は来年 “不惑” の歳を迎えるのに、毎日悩みまくりの日々なわけで……。
大きな事ばかり言っていないで、まずは目の前のことから、ですね。来年からは、もう少し、能動的に生きてみようと思います。
「The Mission」おわり
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長男の運動会のお弁当。母がおにぎり、義母が唐揚げ。そして私がおかずを担当!
PROFILE
中村仁美 Hitomi Nakamura
1979年6月8日生まれ。2002年にお茶の水女子大学生活科学部を卒業し、フジテレビ入社。2011年人気お笑いコンビ「さまぁ~ず」の大竹一樹さんと結婚。2児の子育てをしている。’17年7月、15年間勤務したフジテレビを退社。現在はフリーアナウンサーとして活動中。