蒼井優×葉山奨之「誰かと感動を分かち合いたくて、一人旅では独り言が多くなる(葉山)」

蒼井優さんと葉山奨之さんが共演する『スカイライト』の舞台はロンドン。ロンドンは、葉山さんが10代の時に初めて降り立った異国の地だという。葉山さんの最近の旅の思い出は、仕事で出かけたフィンランド、そこで見たオーロラ。一方の蒼井さんは、高畑充希さんと出かけたサンフランシスコで、新しい旅の楽しみ方を開発していた。

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サンフランシスコの空気を
吸いながら、高畑充希ちゃんと
ひたすら編み物を(蒼井)

――最近のお二人の旅事情について聞かせてください。

蒼井:この間どこか行きたいって言ってなかった? ロンドン? ニューヨークだっけ?

葉山:ニューヨークかな? 僕、ニューヨーク、好きなんです。19歳の時に、一人旅をしようと思い立って、一人で飛行機も宿も全部手配して、ロンドン、パリ、あとベルギーのブリュッセルを周りました。それがすごく面白くて、以来、1年に1回は一人で海外に行くって決めてるんですけど、実際はなかなか実現できない。でも、ニューヨークは一人で行ったことがあります。好きな街です。

蒼井:一人旅って、何するの?

葉山:何するって言っても、そもそも何も決めないから……。

蒼井:宿は?

葉山:宿は、空港で決めます。女の人は、そういうの怖いって思うかもしれないけど。空港に降り立ったら、「右かな」とか直感で動きながら、ケータイで宿を探して。ただ、一人旅は楽しいんですけど、すごいもの見ると、誰かと感動を共有したくなるじゃないですか。それができないから、独り言がものすごく多くなります。

――じゃあ最近は、誰かと一緒の旅でもいいかなと?

葉山:最近は、どこにも行けてないです。海外は、この前仕事で行ったフィンランドが最後かな。一瞬だけでしたけど、オーロラを見ました。

蒼井:いいなぁ、オーロラ見てみたい。

葉山:現地には、オーロラがくるぞ、って教えてくれる人がいるんです。

蒼井:オーロラ予報士?

葉山:いや、僕は、“オーロラ屋さん” って呼んでるんですけど(笑)。寒い中、何時間も外で待たされるんです。「まだかなまだかな」って言ってたら、オーロラ屋さんが、何か機械みたいなのを持って、「オーロラがくるぞー」って叫ぶ。「あと1分でくる」って。そうするとみんな一斉に黙って、本当に1分ぐらいすると見えるんです。

蒼井:綺麗だった?

葉山:めっちゃ綺麗でした。でも、冷凍庫より寒い場所にいたので、鼻水も凍るし、瞼も凍るしで、見た後ソッコー帰りたくなって。本当は、あったかい車の中とかで見たかったです(笑)。でも、オーロラ以外にも、フィンランド、よかったですよ。日本より治安がよくて、向こうで友達もできました。いまだに連絡してくれるんです。だから僕も頑張って、英語でメールを返してます。単語調べながら。

 
――葉山さんは、どこにいても友達ができそうですね。

蒼井:垣根がないからね。

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――蒼井さん、最近、旅は?

蒼井:今年の春、高畑充希ちゃんと一緒に、サンフランシスコに行ってきました。プライベートで。

葉山:いいなぁ。でも、どうしてサンフランシスコ?

蒼井:高橋ヨーコさんというカメラマンさんが住んでいるんです。私も、みっちゃんも写真集を撮ってもらっていて。ヨーコさんが日本に来た時、3人でご飯を食べたの。私は、ずっと「行く」って言いながら、一回も行ったことがなかったんだけど、いつものように、「行きたいんだよね〜」って言ってたら、みっちゃんに、「私、○月の頭の方なら空いてるよ」って言われて。「私もそこ空いてる」「じゃ、行こうか」って。

でも約束してから出発前日まで、みっちゃんとは一回も連絡取らなかった。飛行機も、宿も、それぞれに手配して。あ、宿は、お勧めの宿を教えてもらっていたので、それぞれに予約してあったんですけど。一瞬「みっちゃん本当に来るのかな?」って思った。すっごく仲良いけど、お互い、心配し合うってことがないんです(笑)。

葉山:え、僕心配しますよ!

蒼井:奨之のことはみんな心配する(笑)。で、私の方が1日早く入ったんですけど、サンフランシスコがあまり好きになれかった時のために、私はスーツケースの中に、編みかけの毛糸と棒針を持って行ってたの。そしたら、サンフランシスコを歩きながら最初に見つけた店が毛糸屋さんで(笑)。1時間も2時間も毛糸をずっと見てた。

日本に入っていない色もあったので、業者の人みたいに大量に毛糸を買って、ホテルで編んで。次の日みっちゃんが来て、「毛糸屋さん行ったんだよ」って言ったら、みっちゃんが、「私もやりたいと思ってた」って。そんなこともあろうかと、私、2セット編み針持ってたの(笑)。それで、みっちゃんと一緒に毛糸を買いに行って。

葉山:サンフランシスコで、編み物(笑)?

蒼井:合流した時も、お互い、「どこ行きたい?」「私、何も調べてない」みたいな感じだったから、とりあえず毛糸屋さんに行って、公園で編み物をしてました。それがすごく気持ちよくて、次の日からも、朝、どこの公園に行くか決めて、道すがら洋服屋さんがあったら入って、お土産物屋さんがあったら見て、結局、レジャーシートまで買って。公園の一番近いコーヒー屋さんで、コーヒーとお菓子を買って、あとは、喋りながら編み物(笑)。それをずーっとやってた。で、日が暮れたら帰って、ご飯食べて。次の日はまた違う公園に行ったんです。すごく健康的(笑)。

その時に思ったのが、その土地の何が好きとか、「これを見る」という旅もいいけど、その土地の、空気を吸うだけでも気持ちがいいんだなって。吸っていて気持ちのいい空気がサンフランシスコにはあって。のんびりしたいときは、これからサンフランシスコがいいなと思った。

葉山:僕もついていきたいです(笑)。

蒼井:みっちゃんとは、「この次は、別の、いい毛糸がありそうな国に旅行に行こう」って話したの。毛糸に巡り合う旅。そういう目的の旅もいいでしょ?

PROFILE

蒼井優 Yu Aoi
1985年生まれ。福岡県出身。2001年、『リリィ・シュシュのすべて』でスクリーンデビュー。映画、ドラマ、舞台、ナレーションと幅広く活躍。舞台ではこれまで、蜷川幸雄、野田秀樹、野村萬斎、栗山民也、ケラリーノ・サンドロヴィッチ、いのうえひでのりら、錚々たる舞台人が演出を手がけた作品に出演。現在テレビ東京「このマンガがすごい!」のナビゲーターを務める。

葉山奨之 Shono Hayama 
1995年生まれ。大阪府出身。2011年テレビドラマ「鈴木先生」で俳優デビュー。過去の出演舞台は、ともに2015年、長塚圭史演出『ツインズ』、熊林広高演出『狂人なおもて往生をとぐ〜昔、僕たちは愛した』。2018年ゆうばり国際ファンタスティック映画祭で、ニューウェーブアワード賞受賞。現在ドラマ「忘却のサチコ」に出演中。公開待機作に映画『ねことじいちゃん』がある。

INFORMATION

舞台『スカイライト』

 

ロンドン中心部から離れた質素なアパートに暮らすキラ(蒼井優)。ある夜、かつての不倫相手の息子であるエドワード(葉山奨之)がやってくる。妻を亡くして以来、不安定なままの父親トム(浅野雅博)を助けて欲しいと言い残し、彼は去っていった。数時間後、トムもまたキラの元へ。三年前に不倫関係が明るみになって以来の再会。いまだに消えぬお互いへの思い、解けない不信感。共有する罪の意識の間で揺れ動く二人の会話は、それぞれの価値観の違いをぶつけ合いやがて……。

作:デイヴィッド・ヘア
翻訳:浦辺千鶴
演出:小川絵梨子
12月6日(木)〜24日(日) 新国立劇場 小劇場
12月27日(木) 兵庫県立芸術文化センター
 
https://www.nntt.jac.go.jp/play/skylight/

Photo:Tomohiro Enzaki Styling:[Aoi]Kaori Kawakami Hair&Make-up:[Aoi]Taeko Kusaba、[Hayama]Megumi Ochi(ALFALAN) Inteview&Text:Yoko Kikuchi

[Aoi]ドレス、パンツ/MAISON EUREKA(ON TOKYO SHOWROOM) その他/スタイリスト私物

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