島根といえば出雲大社……。そんな予備知識はあるかもしれないけど、いったい島根のことどれだけ知っている? 星の数ほどある島根の素敵な秘密を、ここで少しだけ教えます!
1.出雲大社の参拝は4拍手!
一般的な神社では2礼2拍手1礼だけど、出雲大社は2礼4拍手1礼で参拝するのが基本。(年に一度の例祭では8拍手も!)しきたりに従っていつもより多めに叩きましょう。
2.出雲の10月は「神在月」
旧暦の10月は「神無月」だけど出雲だけは「神在月」。これは全国の神様が出雲大社に集まるといわれているためなのです。
3.島根は3つの国からできている?
出雲国と石見国、隠岐国という3つの国からできている島根。方言もかなり違い、気質も出雲側の人は穏やかで石見の人は革新的だといわれることも。東西を旅して、違いを体感してみて。
4.米業界では有名!
東の魚沼、西の仁多米
島根は西日本有数の米どころ。なかでも仁多郡奥出雲町のコシヒカリは「仁多米」と呼ばれ、地元の人も飛びつく高級米。ぜひふくよかな甘みと粘りのあるお米を味わって。
5.夕暮れ時の特別な挨拶
「ばんじまして」
島根のなかでも、なぜか出雲地方には「こんにちは」と「こんばんは」の間に使われる「ばんじまして」という独特な挨拶がある。
6.島根の醤油は甘い?
基本、醤油は麹と食塩水で仕込むけど、島根の再仕込み醤油は醤油で仕込みを行うため、原料を2倍使って旨味が凝縮されている。トロッとしていて甘口で、刺身、お寿司、煮物や照り焼きに使える万能選手。
7.チェーン店が参入しにくい?
カフェの名店揃いの県
「スタバはないけどスナバはある」という鳥取県知事の発言で話題になったけど、島根にスタバができたのも鳥取よりわずか2年前のこと。でも島根、鳥取はチェーン店が参入できないくらいカフェの名店が多いとも。世界初の缶コーヒーが生まれたのも実は島根という、隠れたコーヒー好きの県なのです。
8.東京より日照時間が長い!?
「山陰」という名称から日があまり当たらないような印象があるかもしれないけど(実際に冬場は雨や雪の日が多い)、実は4~10月までは東京よりも日照時間が長い。
9.島根は結婚発祥の地!?
松江にある八重垣神社は、日本で初めて正式に夫婦になったといわれる、須佐之男命と稲田姫命が暮らしていた場所。山陰地方には縁結びスポットが点在しているのです。
10.神々の玄関口となる浜辺がある!?
旧暦10月10日の日没に八百万の神々が島根の稲佐の浜に集まるとされ、出雲大社の神職が浜辺に出向いて神々を迎える儀式を行っている。
11.約200年前の味が現代に!
和菓子の都・松江
京都、金沢に並んで和菓子が有名な松江。松江藩松平家7代藩主・松平治郷(不昧公)は茶人としても有名で、不昧公が好んだお菓子を今でも食べることができる。
13.生きる絵画が見られる?
日本一の庭園※!
「足立美術館」は米国の日本庭園専門誌で15年連続で日本一に輝いた庭園。日本で一番多く横山大観の絵を収蔵している美術館でもあるので、美しい風景と絵画で審美眼を磨いてみてもよいかも!
※『The Journal of Japanese Gardening』で15年連続日本一の日本庭園に選ばれている(2018年時点)
●情報は、FRaU2018年12月号発売時点のものです。
Illustration:Yosuke Yamaguchi Text&Edit:Maki Tsuga