提供:メンバーズ

都会でも地方でも、出産をしても、快適に働ける。理想を実現するのは難しいと諦めず、地方の雇用創出や女性支援に取り組むメンバーズが提唱し続ける、未来のためのワークスタイルとは?

社員のため、社会のため――
それが会社の生き残る道

デジタル業界の人材不足や労働環境が問題視されるなか、「社会への貢献」「社員の幸せ」「会社の発展」を同時に実現する企業活動を目指し、急成長している企業がある。大手企業のウェブサイトやソーシャルメディアの構築・運用をおこなっているメンバーズだ。

同社は近年、二つの成功によって注目を集めている。一つは競争が激化するこの業界において5期連続で増収・増益であること。もう一つが日経NEXT1000 社員増加数ランキング1位(2018)や女性活躍推進に優れた上場企業「なでしこ銘柄」(2018)への選定で実証された、働きやすい企業であること。この背景にはいち早くSDGsゴール8「働きがいも経済成長も」に取り組んだ先見性と、その決断に導いた苦難の歴史がある。

「上場後は2期連続赤字でした。裁量労働制のため労働時間も長くなり、離職率も高く、女性が働きやすい職場でもありませんでした。女性管理職なんていたっけ、と言うほど、その数は少なくて」と当時を振り返るのは、取締役の髙野明彦さん。

「社名には社員を大切にするという想いも込められているのに、実際は大切にできておらず、業績も芳しくない。このままでは会社を持続させるのは不可能だと感じていました」

そこで、まず社員が幸せに働ける環境をつくり、社会貢献を実現した上で、デジタルマーケティングの領域で世界一をめざすという、現在のスタンスへと大きくシフトさせた。「社員のため、社会のためでもありますが、企業として生き残るための道でもあったのです」と、髙野さんは正直に語る。
 

労働政策やデザイン思考の参考にしているデンマークのデザイン会社とCIも共同制作。

最初におこなったのは、勤務時間の見直し。10時始業の裁量労働制をやめ、9時始業の固定時間制にした。ノー残業デーを設け、クライアントにも伝えることで徹底させた。だが当初はクライアントではなく、むしろ社員、中でも営業などからの反発があったという。

「そんなことで競合に勝てるのか、とも言われました。けれども始めてみたら、むしろ効率よく仕事が進むようになったのです」

 
さらに「短い時間で働いて利益を出し、皆で分配しよう」というメッセージのもとボーナスを完全利益連動型にし(~2016)、残業を更に抑えた。その結果、残業時間17・4時間という業界では異例の少なさに、離職率も約25%から5・8%に激減(ともに2017年度実績)。経営が黒字に転じた頃からは、クリエイターの支援にも取り組んでいる。

「社員の幸せは経営の軸ですが、特にクリエイターの働きやすさを追求し、日本で最もクリエイターが幸せな会社をめざしています」

その一環として幸福度ランキング世界上位のデンマークを視察し、幸せな働き方やソーシャルバリューを学んでいる。また、近年は女性社員の働きやすさにも、熱心に取り組んでいる。
 

育児支援や長期キャリア支援Womembers Programで女性管理職比率30%をめざす。

「出産した女性社員が現場に復帰しづらい環境を変えたいと、ずっと思っていました。今は時短勤務や在宅の制度を整え、残業時間も0をめざしています。女性管理職の比率も24・1%になりました(2018年10月現在)」

 
リモートワークや地方の雇用創出への取り組みは、メンバーズらしい挑戦だ。2011年に3名から始まった地方オフィスのウェブガーデン仙台は、現在130人規模にまで拡大。北九州と神戸にも同様のオフィスを開設した。正社員型のデジタル人材派遣やフリーランスの支援事業にも力を入れている。

「地方雇用における弊社の特徴は、東京と地方で給与に差がないこと、大手クライアントの仕事を東京の社員と同じチームでできること。地方にいても東京の社員と同じ額の給与が得られ、同じ仕事ができることは、地方で働きたいデジタルクリエイターにとって大きな魅力だと思います」 
 

2018年 4月にCIを一新。多様な個性を持つデジタルクリエイターをドットで表現している。

都会でも地方でも、QOL高く働ける仕事環境から、世界に通用するサービスを提供する。メンバーズのワークスタイルは、未来に向かう企業のあり方として、今後も目が離せない。

問い合わせ
メンバーズ
☎03-5144-0660
www.members.co.jp

 
提供:メンバーズ

●情報は、FRaU2019年1月号発売時点のものです。
Text:MIKI MIZUTANI