石垣島から船で10分に位置する、珊瑚礁が隆起してできた周囲9.2kmの小さな島、竹富島。東集落、西集落、仲筋(なかすじ)集落の3つの集落があり、約360人が暮らしている竹富島には、沖縄の原風景が残されています。

“離島の集落に滞在する” をテーマに、竹富島の伝統を尊重して造られた「星のや竹富島」は、まさにもう1つの集落。島の歴史や伝統を受け継ぎながら進化していく星のや竹富島を訪ねました。

【目次】
1. 竹富島のもう1つの集落と呼ばれる理由
2. スパ、見晴台 etc.多彩な施設
3. オススメお土産ベスト5

島民が守る沖縄の原風景をそのままに

竹富島には、琉球赤瓦の屋根、珊瑚石灰岩を使った手積みの石垣、真っ白な珊瑚の砂の道など、素朴な沖縄の原風景が広がり、約600年の伝統があると言われる “種子取祭” をはじめとする独特の文化が色濃く残っています。

その背景には、“みんなで協力することこそ、優れていて賢いことだ” という意味の「うつぐみの精神」や、1986年に制定された島を守るための5つの基本理念など、島の伝統文化を大切にする精神を謳った「竹富島憲章」が。長い歴史の中、島の伝統と自然を守る強い信念が、島の人々の中に脈々と受け継がれ、大切にされてきたのです。

そんな古き良き歴史と伝統を重んじる特別な場所である竹富島に溶け込むように造られたのが「星のや竹富島」。約2万坪の広大な敷地には、島内の家と同じように「竹富島景観形成マニュアル」に従って建てられた戸建の客室、白砂の路地などがあり、小さな1つの集落が構成されています。
 

客室の一例:開放的なお風呂が特徴的な「ガジョーニ」。

全48室の客室は、すべて屋根の上からシーサーが見守る竹富島の伝統建築を踏襲した、木造平屋造り。その忠実さは、島民が「懐かしい」と驚くほどなんだとか。
 

縁側が全て南向きとなっているのは、沖縄で幸せを呼ぶと言われる南風(ぱいかじ)を迎え入れるため。部屋中の窓を開け放って竹富島の優しい南風を感じながら、部屋の真ん中にある白くて大きなバスタブに浸かると、非日常空間の中で心身ともに癒やされ、極上のバスタイムが楽しめます。
 

家の周りを囲う珊瑚石灰岩を用いた石垣 “グック” は、路地を歩く人の頭部がかすかに見えるものの視線は遮る160~170cmくらいの高さ。実際の集落と同じように、人の気配を感じる住み心地を体験できます。

また、家の正面には、路地からの目隠しであるとともに、魔除けの意味を込めた石積みの壁 “ヒンプン” が。島では、右側は神様が使う道とされ、ハレの日や大切なお客様を迎える時だけ使用し、通常、家に入る時にはヒンプンの左側を通ります。星のや竹富島でも島のしきたりに習い、ゲストはヒンプンの左側から客室に向かいます。

もちろん、グックやヒンプンは、島の家々同様に、野面積みと呼ばれる手積みで造られています。石の間を風が抜けるため、台風の強風でも崩れないそう。
 

白い珊瑚の砂が敷き詰められた路地の広さは、島にまだ車が通っていなかった頃の道幅を再現しています。沖縄では魔物は直進しかできないと言われていて、魔除けのために描く緩やかなカーブも島の集落と同様です。砂の上に竹箒でホウキ目を付ける方法も島民から学んだそう。

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島時間を感じながら
のんびり過ごせる施設も魅力

星のや竹富島の建築と島の家々を見比べたり、美しい自然や島の人々とふれあったりするために島内観光をしたいのは言わずもがな。ですが、星のや竹富島内は、「出かけるのがもったいない!」と思わせるほどの施設も備えているんです。

 
島の文化にふれられる
ゆんたくラウンジ

沖縄の言葉で “おしゃべり” を意味する “ゆんたく” の名を冠したラウンジは、滞在中いつでも利用可能。ここでは、竹富島で古くから受け継がれている “命草(ぬちぐさ)文化” にふれられます。
 

小さな薬箪笥には、長命草や月桃など、医者のいなかった時代に島民の健康を支えてきた島特有のハーブ “命草” が入っています。

好きな茶葉を選んで、オリジナルのブレンドの命草ハーブティーを淹れたら、ゆったり座れる大きなソファに身を委ね、お菓子をつまみながら、のんびりゆんたくを楽しんで。ラウンジ内のライブラリーには本やCDも用意されているので、一人で静かに過ごしたい時にも◎。
 

14時~16時には、季節にあわせた沖縄らしいおやつを提供する「島のひととき」も。冬季のおやつは、紅いものお菓子「うむくじアンダギー」。揚げたてアツアツ、もっちり食感がたまらない「うむくじアンダギー」は、添えられた冷たいアイスと一緒に味わって。
 

このほか、島の演者による古謡や三線の演奏「夕凪の唄」、島に伝わる民具を作る「手業(てぃわざ)体験」、竹富島発祥の伝統織物を作る「ミンサー織り体験」なども行われます。

 
一年中利用できる
加温式プール

リゾートの敷地中央に配されている、全長45mの楕円形のプールは加温式で、年間通して24時間いつでも利用できます。
 

プールのチェアでくつろいだり、プールサイドの芝生に寝転んだり、お気に入りの場所を見つけてくつろいで。
 

夜、芝生の上で星空を眺めるのもロマンティック。

 
星空観測にオススメ!
見晴台

竹富島は、88ある星座の内、南十字星を含む84の星座を観ることができる星空観測に最適な場所の1つ。星のや竹富島で星空を眺めるなら、施設の南端に位置する、こんもりとした丘の上の見晴台もオススメ。
 

リゾート内を一望できるので、日中の景色ももちろん絶景!
 

美しい日の出も見逃せません!

 
冷え解消にも!
スパ

「星のやスパ」では、島で親しまれている素材を使ったトリートメントを受けられます。
 

スタンダードメニューで使用するアロマオイル。左から、バニラ、イランイラン、シークヮーサーをブレンドした「ロマンス」。ユーカリ、ペパーミント、月桃、シークヮーサーをブレンドした「リフレッシュ」。ラベンダー、クラリセージ、月桃をブレンドした「リラックス」。

スタンダードメニューでは、3種類から選べるアロマオイルを使い、丁寧にトリートメント。好みの香りに包まれる施術は、深いリラックスへと誘い、体内リズムを整えてくれます。
 

冷えが気になる女性には、2019年 2月28日まで実施している2泊3日のプログラム「命草温め滞在」(1人 ¥50000・税サ、宿泊料別 ※1日1名限定)がオススメです。

長命草、フーチバ、ウコンを使った「命草玉」を使用するプラン限定のスパトリートメントのほか、「フーチバサウナ」や、ピーヤシ(島胡椒)を自分で調合する「命草チャイ」など、命草で温まり、リラックスできるプランが盛りだくさん。

 
新感覚の沖縄料理を味わえる
ダイニング

開放感のあるダイニングレストランでは、ゴーヤチャンプルーやソーキそばなど、多くの人々が思い浮かべる “沖縄の食” のイメージを覆す、彩り豊かで繊細な料理の数々を提供しています。
 

提供:星野リゾート

ディナータイムには、沖縄特有の食材にフランス料理の技法を用いて創り出した、新しい琉球料理「琉球ヌーヴェル」。沖縄食材のまったく新しい魅力に気付かせてくれる、目でも楽しめる料理が登場します。
 

朝食は、和朝食2種類、洋朝食2種類の計4種類(すべて¥3500・税サ別)からセレクト可能。2019 年3月4日までの期間限定で提供している「畑人ブレックファスト」では、3種類のドレッシングで味わう季節の命草サラダなどを堪能できます。
 

スクランブルエッグには、ベーコンと、ピーヤシ(島胡椒)を使ったソーセージが添えられています。
 

朝食時のドリンクバーも魅力。ドラゴンフルーツやパパイヤ、紫いも、島とうがらしなど、南国らしいフルーツや食材をふんだんに使ったミックスジュースがズラリ。
 

ランチタイムにもボリュームある定食や丼もの、沖縄らしいソーキそばやタコライスなど、多彩なメニューを提供しています。

特にオススメは、特製タレで漬け込んだ、マグロと沖縄の高級魚ミーバイを盛り付けた漬け丼「海人丼」¥2400(税サ別)と、香り豊かな島特有のハーブをサラダやパスタでたっぷり堪能できる「畑人ブランチ」¥2500(税サ別)。
 
※仕入れ状況により、メニューが食材の産地が変更になる場合があります。

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星のや竹富島で手に入れたい
オススメお土産ベスト5

お土産[1]
竹富島蜂蜜

希少な竹富島産のハチミツは数量限定の商品。センダンソウやハス、月桃などを蜜源とした優しい味わいのハチミツです。150g入り1箱 ¥8000。

 
お土産[2]
ぴーやし

ヒハツ、ピパーツ、ピパーチ、ヒバーチなどとも呼ばれる島胡椒。八重山そばやチャンプルーには欠かせない調味料で、炒めものやチャーハンなどにもオススメです。35g ¥600。

 
お土産[3]
車海老旨塩

車海老の身も味噌も、まるごと使って作られた旨みたっぷりの贅沢な調味料。天ぷらやパスタ、サラダなどに。50g入り1箱 ¥1600。

 
お土産[4]
琉球ハーブバス

月桃やグァバを中心に、さまざまなハーブを加えた入浴剤。各¥700。

 
お土産[5]
やちむん

竹富島の窯元「アトリエ 五香屋(ごこうや)」の素朴で温もりある器も魅力的。カップ&ソーサー 各¥5800、8寸皿(菊花文)¥10800。

日の出とともに目覚め、日の入とともに一日を終える――。そんな自然のリズムを感じる、ゆったりとした島時間を堪能しながら、堅く守られてきた島の風景や伝統、そして島の人々の温もりにふれる竹富島への旅を楽しんでみては?

星のや竹富島
沖縄県八重山郡竹富町竹富
☎0570-073-066(星のや総合予約)
料金:1室1泊 ¥51600~(税サ、食事別) ※通常は2泊から。
https://hoshinoya.com/
※2018年 12月10日~2019 年3月3日は、島の恵みを堪能できる「「島テロワール」ディナーコース」がオススメ。

 
Photo:Mikiro Tamai Composition:Aiko Hayashi

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