写真、建築、漫画など、鳥取はアート&カルチャー好きにはたまらない聖地。「鳥取は初めて!」という、イラストレーターとしても活躍中のモデル・田中シェンさんが、1泊2日のアートな鳥取旅へ出かけた――。今回は、この旅のハイライトとなった「植田正治写真美術館」をお届けします。

写真と建築を贅沢に体感。

建築家・高松伸設計による「植田正治写真美術館」(1995年竣工)。向かい側には豊かな田園が広がり、建築と風景が神秘的な一体感を描き出す。このランドスケープも含めて、写真家・植田正治の世界観を全身で感じるための装置のよう。

米子鬼太郎空港から車を走らせること約40分。「なんて気持ちがいいの〜!」という、田中シェンさんの大空に向けた清々しい伸びから旅ははじまった。そう、田園が一面に広がり、山陰の名峰・大山を望む絶景のロケーションに、最初の目的地「植田正治写真美術館」はある。
 

美術館の外壁部分には巨大な砂丘の写真パネルが設置されている。記念撮影にぴったり。

その自然風景とは対照的に、直線的でどっしりとした建物は、世界的に高名な建築家・高松伸が手がけた作品だ。敷地を一周して、「360度どこから眺めても美しい建物。周りの景色と調和して見えるのが不思議ですね」とシェンさんも惚れぼれ。
 

「山陰にて 植田正治、子どもたちの輝き」展を鑑賞するシェンさん。常設展のほか、年間を通じて開かれる企画展も魅力だ。

鳥取県の境港市に生まれた写真家の植田正治(1913〜2000)は、山陰を愛し、生涯その地を離れることなく制作をつづけた。とくに、鳥取砂丘を舞台に群像をオブジェのように配した「演出写真」は、前衛的な作品として国際的に高い評価を得ている。展示室で写真を眺めながら、シェンさんが「モノクロのもつパワーってすごい」と呟いた。

「植田さんが見ていた世界はどんな色だったのかな、と想像を掻き立てられます」
 

大山を望む窓には、植田正治作品にたびたび登場する黒い帽子が描かれ、撮影スポットに。「植田作品のモデルになった気分!」とシェンさん。

美術館内は、随所に贅沢に設けられた窓から外の景色を楽しむことができ、いる場所によって建物の異なる表情を味わえるのもまた一興。「外にいても中にいても美しい場所ですね」とシェンさん。
 

館内のミュージアムショップ。ポストカードや、写真がプリントされたTシャツ、写真集など、植田正治グッズが豊富に揃う。

植田正治写真美術館
鳥取県西伯郡伯耆町須村353-3
☎0859-39-8000
営業時間:9:00~17:00(入館は閉館の30分前まで)
定休日:火(祝日の場合は翌日)※12/1~2月末、展示替え期間中
料金:大人¥900、高校大学生¥500(税込み)
http://www.houki-town.jp/ueda/

PROFILE

田中シェン Shen Tanaka
モデル。鹿児島県生まれ。中学~大学をアメリカで過ごし、日本語、英語、中国語に堪能。ファッションモデルのほか、イラストレーターやデザイナーとしても活躍。女優として海外でも活動の幅を広げている。Instagram:@shen_tanaka
 

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●情報は、FRaU2018年12月号発売時点のものです。 
Traveler&illustration:Shen Tanaka Photo:Ayumi Yamamoto Text&edit:Shiho Nakamura

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