「自己分析」から始めてはいけない! 「理系の就活」に必須の3箇条

ESが劇的によくなる「10の掟」も
植島 幹九郎 プロフィール

そのためフローチャートを完成させるためには、「業界や企業に関する知識」と「就活軸」の2つが必要になります(図3)。

図3

自己PRも5つのステップから構成されています。

それは、1.入社後にやりたいこと(経験)、2.なぜそれがやりたいのか(行動理由)、3.やりたいことと現状とのギャップ(課題)、4.そのギャップをどのように解決しようと思っているのか(解決方法)、5.なぜ自分にそのギャップが解決できるのか(実績)の5つです。

たとえば、営業をやったことがないのに「営業ができる」と言ったところで説得力はありません。しかし、「できるだけ早く仕事を覚えるためには、現場で働くことがいちばんという思いから営業をやりたいが、今の自分は業務に関する知識や経験がないので、すぐには企業に貢献することはできない。ただ、成長力には自信がある」と言えば、1.~4.が含まれるので先ほどより説得力が増します。

とはいえ、本当に成長するのか疑問が残ります。つまり、1.から5.の中で最も重要なのは5.です。

では、5.を説得力のあるものにするには、どうすればいいのでしょうか。

就活難民途方に暮れる前にやれることはある Photo by PAKUTASO

それは、自己PRと同じ構成で裏付け用エピソードを準備することです。以下に例を紹介します。

「あまりホットな研究分野ではないが、この分野でがんばれば若手でも一流の結果が残せると考え、大学院では学部のときと異なる研究テーマを選択した。しかし、知識や経験が不足していたため当初は思うような成果を得ることができなかったので、仮説検証を人一倍意識しながら研究を進めるようにした。その結果、自身の論文が研究室に配属された学生の初期教材に採用され、一定の成果を上げるためには、仮説検証力が必要であることを学んだ」

このような発言をすることで、当初の目的は未達成であっても成長力を印象づけられますし、ビジネスで必要な仮説検証力も同時にアピールすることができます。

つまり、1.学生時代にがんばったこと(経験)、2.なぜそれをやったのか(行動理由)、3.それをする上で大変だったこと(課題)、4.大変だったことをどのように乗り越えたのか(解決方法)、5.そこから学んだこと(実績)、という構成にすれば、論理的ですし、説得力もグッと増します。

ただし、自己PRも、志望動機同様、「業界や企業に関する知識」と「就活軸」が必要になります(図4)。

図4

ノウハウその3 魅力的なESを書く

ES対策といっても、「結論から書く」や「箇条書きにする」といった表現テクニックは、言ってみれば枝葉のこと。まず押さえるべきは、幹となり土台となる考え方です。土台がしっかり形作られていなければ、いかに華々しい体験をもとに名文を綴ろうとも、読み手の心には届きません。

ここでは、ESを書く前に知っておきたい考え方を10項目にまとめてお伝えします。