(写真はすべて筆者撮影)

東日本大震災後、私は福島で「編み物」の力を思い知った

「無駄」に思えるもののチカラ

「編み物」に社会を変える力はあるか?

「『編み物』に社会を変える力はあるか?」と問われたら、あなたはどう答えるだろうか。

ちなみに「編み物」とは、あなたのお婆ちゃんやお母さんがされていたかもしれない、マフラーやセーターを手で編んでいくあの「編み物」である。

多くの方は「う~ん、難しいんじゃない?」とか「まあ、なにかでそういうこともあるかもしれないね」とか答えるのではないかと思う。

そのような言葉選びをする人は優しい。

おそらく、本音では「『編み物』には社会を変える力がない」と思っているからこそ、そのように答えるのだろうから。

「『ガンの特効薬』に社会を変える力はあるか?」という問いにどのように答えるかを考えてみれば明白である。

相当に編み物が好きな方や、編み物関連のお仕事をされる方に聞いても、たいがいの場合「『編み物』で『社会』を変える?……それは難しいのでは……」と答えるに違いない。

なぜこのようなことを断言するかと言えば、編み物作家を標榜する当の私が、ほんの5年前までは「『編み物』には社会を変える力はない」と頭のどこかで考えていたからだ。

 

では今、私はどう考えているのか。

「『編み物』に社会を変える力はあるか?」

あります。

もちろんですとも。