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野村克也氏語る「ダ・ヴィンチもエジソンもすごい『メモ魔』だった」

メモは時代を超えた最強ツール
データにもとづいた野球理論を駆使し、ヤクルト、阪神、楽天といった弱小球団を優勝に導いた、稀代の名将・野村克也。勝利の秘密は、みずから取っていた膨大な「メモ」にあるという。著書『野村メモ』は、野村流「メモの極意」を初めて公開した一冊だ。「ダ・ヴィンチもエジソンも、天才はみんな『メモ魔』だった」という野村氏。いかにメモを取ることが重要か、そしてどのようにメモを取るのがもっとも効果的か、本人が語る。

300万枚のメモを残した偉人

私がメモを取るようになったきっかけは、その日に覚えたこと、ひらめいたこともひと晩経ってしまえばそのほとんどを忘れてしまうからである。

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これは何も私に限った話ではなく、多くの人が感じていることでもあるだろう。脳科学の世界では「人はたった1日で聞いたことの約70%を忘れてしまう」ともいわれている。

せっかくいい話を聞いたのに、あるいは有益な情報を得たのに何もせず、翌日になって「はて、昨日聞いたことは何だったっけ?」では、人としての成長もまったく望めなくなってしまう。

また、外から得る情報だけでなく、自分の中で生まれたひらめき、構想、あるいはいいアイデアなどを放置したがために、翌日になったらすっかり忘れてしまっていて「メモしておけばよかった」と後悔した経験のある人もきっと多いに違いない。

そういった後悔をすることなく、サポートをしてくれるのが「メモ」であり、メモは仕事の効率を上げたり、自分の技術を高めたり、あるいは人としての成長を促してくれるのだ。

 

イタリアが生んだ天才、レオナルド・ダ・ヴィンチはその生涯において1万枚以上のメモを取り、そこに自らのアイデアを記していたという。

また、発明家のエジソンは「メモ魔」だったことが知られており、残したメモはダ・ヴィンチを遥かに超える300万枚。その内容も発明に関することからジョークや生活の覚書まで多岐にわたり、あらゆる場面でエジソンはメモを取っていたことがわかる。

いずれも「天才」と称されるが、そんな偉人がメモを常に取っていたのは単なる偶然ではないと思う。偉人ふたりが「メモ魔」だったという事実は、人は大事を成そうと思ったら日常の細かい部分をしっかりとフォローしていかなければならないということを表しているのではないだろうか。