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米朝決裂が中東に飛び火し「第3次世界大戦」を招く可能性

条件は恐ろしいほど整っている…

「ハノイの決裂」の余波

先週2月28日のトランプ大統領と金正恩委員長による「ハノイの決裂」の余波は、週が明けても収まるどころか、むしろ広がりを見せている。

私が今後、最も懸念するのは、北朝鮮の核という東アジアの問題が、中東問題に飛び火することである。そうなれば人類は、第3次世界大戦という「悪夢」も想起せざるを得なくなってくる。

どういうことか? 以下、順を追って述べよう。

3月1日、「韓服」に身を包んだ韓国の文在寅大統領が、ソウルの光華門で、「3・1独立運動100周年式典」を執り行い、長い演説を行った。

理想主義者である文大統領は、この一大イベントに、韓国と北朝鮮の一体化という夢を託した。南北統一は絵空事ではないと言いたかったのだ。

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日本ではこの日の演説を評して、「また文在寅の反日が出た」という非難の声が喧しかった。だが、私の印象としては、反日的要素は予想以上に封印されていた。

もしかしたら本来は、そうした要素も盛り込んでいたのかもしれないが、そうだとしたなら、「ハノイの決裂」によって急遽、削除してしまったのだろう。

なぜなら、北朝鮮はアメリカと決裂したいまこそ、「日本カード」を切ってくるに違いない。そうなると「親北路線」の文在寅政権としては、日本を同じ「親北」の仲間に取り込もうとするはずで、これまでのような「反日攻勢」は封印するからだ。

ともあれ、まずは、南北統一を夢見る理想主義的な雰囲気が漂った文在寅大統領の演説から紹介する。

力が入って、言いたいことを詰め込みすぎたせいか、だいぶ長いスピーチになったが、以下に全訳した。

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