マンションの資産価値は「立地条件」で8割決まる

「広さ」「新しさ」は妥協せよ
三井 健太 プロフィール

何より優先したい「立地条件」

資産価値を構成する要素は、全ての要素が揃っていなくとも、以下のような順番で条件を満たしていれば高い価値を持つマンションとなります。資産価値を左右する要素のうち、優先する順位もしくは比重の高い順位を表わすと考えてもらえればいいでしょう。

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第1位:立地条件

第2位:建物規模

第3位:外観・玄関・空間デザイン

第4位:間取りや内装、設備など専有部分、及び共用部分のプラン

第5位:ブランド

第6位:管理体制

一番目の立地条件に該当しない物件は論外です。他の条件が束になってかかっても立地条件の比重を上回るものではありません。ちなみに、1から5までの合計を100として立地条件の占める重さを表わすと、70から80くらいになるでしょう。

ここに記載のない番外条件はできるだけ念頭から外しましょう。枝葉末節のものと割り切りましょう。枝葉末節にこだわればこだわるほど、決断できなくなるからです。

メリットがあればデメリットがあるのが世の常です。森羅万象、何事も裏があり表があるもの、メリットだらけの条件が揃った素晴らしいマンションがあるとしても、価格が高くて手が出ないというデメリットがあるはずです。

 

安いと交通便が悪い。環境が良ければ駅からバス。「広くて安い」を目指すと郊外の、しかも支線の駅。通勤に便利で人気のある街で探すと、条件の悪い住戸しか予算に合う部屋はない、というように、「あちら立てればこちらが立たず」と苦労するのがマンション探しというものです。

ご相談者の中には、5年も探し続けているが未だに決められないという人もありました。

そこで、大事になるのが「妥協」ですし、「優先順位の決め方」なのです。

買い替えの可能性が少しでもある人は、将来の売却価値に重きを置くよう筆者は勧めます。

そうなると、優先順位は「立地」になります。建物はどんなに素晴らしく、ブランド力のあるマンションであっても、そして自然環境が良いとしても、バス利用となると、ほかの全ての良さが吹き飛んでしまうのです。

これは、大都市なら例外はないと思って間違いありません。それだけに、立地、特に利便性は優先されるべき条件なのです。

立地条件が良いマンションは価格が高いものです。従って、広さは我慢する必要があるのです。新築を諦めて中古を選択することも必要です。広さまたは新しさを犠牲にしても場所を採る。この覚悟が大事なのです。