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マンションの資産価値は「立地条件」で8割決まる

「広さ」「新しさ」は妥協せよ
「買っていいマンション」は、どう見極めればいいのか? その問いに答えてくれる「目利き」がいる。累計5000戸、20万ページの「ガチンコ評価レポート」を30年以上書き続けてきた住宅アドバイザーで、著書『マンション大全』もある三井健太氏だ。三井氏は、マンションの資産価値の80%は「立地条件」で決まると断言する。「1に立地、2に立地」でマンションは選ぶべきなのだ。マンション購入で損しないために知っておくべき大切なことを、本人に教えてもらった。

「資産価値」を第一に考える

毎日の生活の基盤が家・マンションです。通勤の便や買い物、学校など、欠かせない条件があり、自己実現の欲求とでも言うべき「こだわり」も重要です。こだわりとは、好みと言い換えてもよいでしょう。そうした前提条件や希望などを満たそうとして物色するものの、何もかも満たす物件は存在しません。

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モデルルームを見て「こんなマンションに住みたい」と感動したが、よく考えたら通勤が大変なので悩んでいるという例があります。

予算が少ない自分たちにとって広さが魅力の物件だが、バス便が問題という例もあります。

場所も建物も最高だが、買える部屋は1階の日当たりの悪そうな部屋しかない、こういう選択をして問題はないかと悩む人もあります。

長く住みたいので、日当たりと眺望を重視しているが、予算は希望の広さ・間取りに届かない。どうしたらいいのか。こうした悩みを訴えて来る相談者もあります。

 

また、自分は一流志向で「売主」や「場所・アドレス」を優先しています。今とても気に入っている物件があるのですが、施工会社が聞かないゼネコンなのが唯一の引っ掛かりとして残っています。問題はないでしょうか。このような相談を寄せて来る人もあります。

このように悩んだ後、最後のところは些細なことが決め手になって前に進むものです。ところが、そのとき大事なポイントを置き去りにしてしまう人が少なくありません。

では、何を忘れてはいけないのでしょうか? それは、将来の売却を想定し、その価値を決める要素、すなわち「資産価値」という観点ですが、これを優先順位の上位に置くこと。ここが大事なポイントです。

マンションの資産価値を少し分解して説明しましょう。

不動産を保有すると固定資産税と都市計画税を毎年納め続けなければなりません。そのほか、マンションなら毎月「管理費と修繕積立金」も必要になります。

乱暴に言えば、賃貸マンションの方が家賃だけで済むので安上がりかもしれません。しかし、賃貸マンションにはないメリットが購入にはあることを誰もが知っているからでしょう。マイホーム志向の人が賃貸派より圧倒的に多いのも事実です。