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ドラえもんも仰天!? 空飛ぶクルマはもはや「ここまでリアル」だ

トップ研究者の東大教授に聞いた

ウーバーが2023年に空飛ぶタクシーを実現…!?

「“空飛ぶクルマ(人を乗せることのできるドローン)”が、昨年末ごろから経済産業省で検討されています」

こう語るのは、日本UAS産業振興協議会(JUIDA)の理事長でドローン研究の第一人者・鈴木真二東大工学部教授だ。

 

鈴木教授は、「2020年代には日本でも実用化が始まるのではないか」と指摘する。空飛ぶクルマが実用化されれば、ヘリの数分の一のコストで、交通渋滞などに引っかからずに目的地に到達することができるようになる。

すでに欧米のボーイング、エアバスなど大手航空機メーカーやロールスロイスなどの自動車メーカー、ウーバーテクノロジーズやグーグルといったIT関連企業、米国のキティーホークなどのベンチャー企業が名乗りを上げ、実用化を進めている。

「ウーバーは2023年までに都市部での(空飛ぶ)タクシー事業に取り組みたいという意向があるようです。最初はパイロットを乗せて、だんだんと遠隔操作に変えるようです。高度は300メートル、飛距離はタクシーという意味ではそれほど遠くに飛ばなくてもいいということで、数十キロ。しかし、バッテリーの性能が良くなれば数百キロも可能になります。

ヘリコプターはジェットエンジンを搭載していますから非常にコストが高いのですが、電動の『空飛ぶクルマ』は低コスト。排気ガスが出ず、メンテナンスコストも下げられる。ありがたいことづくめです。だからウーバーだけでなく多くの企業が『空飛ぶクルマ』に関心を寄せる」

3月13日から3日間、幕張メッセで「ジャパン・ドローン2019」が開催された。会場では、「ホーバー・バイク」も展示されていた。2年後の実用化を目指している。

ところで、そもそもドローンとは、どのようなものなのだろうか。

「当初は遠隔操作できる無人ヘリコプターをドローンと呼んでいたのですが、今では陸上を走行して毒ガス対策をするものや水中を運行する水中ドローンなどさまざまなものがあります。自動で動くものを総称してドローンと呼んでいます」(鈴木教授)

軍事的なニーズからスタートしたドローン

ドローンのルーツは、第2次世界大戦前に英国で活用されていた標的機「クィーンズ・ビー(女王バチ)」。

その訓練を見ていた米国陸軍の将校が関心をもち、米国でも同じような取り組みをしたいと開発されたのが、「ターゲット・ドローン(オスバチ)」と呼ばれる無人機だった。

その後、陸軍がハリウッドの俳優が経営する模型飛行機のショップにあったラジコン機に目をつけてドローンの本格開発が始まったという。

「これが第2次世界大戦中に1万機ぐらい作られて活用されていました。そして1990年代には米国がGPSで長距離の自動操縦ができるドローンを開発し、偵察機として利用されるようになりました」(鈴木教授)