――『メタルマクベス』のお話が出ましたが、長丁場の舞台を乗り切って、達成感のようなものはありますか?

高杉:イマイチ実感は湧かなかったです。どちらかというと、夢みたいな感じ。作品自体が非現実的すぎて(笑)。毎日が、ファンタジーの世界の中にいるような、不思議な感覚でした。あのハードな舞台が、自分にどんな影響をもたらしてくれたのか、実はまだわかっていなくて。次の舞台の時に、いろんなことが舞台俳優としての血肉になっていることを祈っています。

 
――旅についてのお話も伺いたいです。旅は好きですか?

高杉:実は僕、かなりのインドア派で、本当に家から出ないんです(苦笑)。旅をするにしても国内がいい。行ったら楽しいのはわかっているんですが、行くまでが面倒くさいんです(笑)。

でも、人生で一回だけ、3ヵ月ぐらいバックパッカーをやってみたい。この間、バックパッカーの旅から帰ってきた友達がいて、彼に刺激を受けたせいかもしれません。別の友達とも、この間「パックパッカーやりたいね」って話で盛り上がりました。体力がある時期しかできないことだと思うので。一度は挑戦してみたい(笑)!

――最近、どこか旅には行きましたか?

高杉:先の予定を立てづらい仕事なので、あまり旅の計画は立てないんですが、去年は、友達と5日間ぐらいスノボをしに、雪国の旅へ出かけました。

 
――ロケで地方に行くことも多いと思います。ロケ先では居心地が悪かったりするんですか?

高杉:大丈夫です。むしろ、ホテル生活はすごく好きですね。何もない部屋が落ち着くんです。本当に、自分で計画を立てて出かけるのが面倒くさいだけで、旅先での散策や冒険は楽しめるんです。

 
――旅するなら、リゾートでのんびりしたいですか? それとも、都市で美術館や劇場を巡ったりする方がいいですか?

高杉:芸術肌じゃないから、ヨーロッパの都市に滞在するとか、そういう旅に憧れもないし、かといってリゾート派でもない。ただちょっと冒険はしたいので、やっぱりバックパッカーがいいです。行き先も決めず、何も考えずに動いて、いろんな人と会って、雄大な自然を見たい。

   
――これまで旅した国の中でお気に入りは?

高杉:行ったことがあるのは、カナダ、ハワイ、香港、タイ。その中では、カナダが一番好きでした。カナダは、中3の時1ヵ月滞在していて、いい出会いもあったし、いろんな刺激も受けて、それはすごくいい思い出です。あ〜でもタイも良かった。迷うなぁ(笑)。

PROFILE

高杉真宙 Mahiro Takasugi
1996年7月4日生まれ。福岡県出身。2009年、舞台で俳優デビュー。以後、ドラマ、映画、舞台と幅広く活躍。2012年『カルテット!』で映画初主演を飾る。『ぼんとリンちゃん』(14年)では、第36回ヨコハマ映画祭最優秀新人賞を受賞。17年には、『逆光の頃』などの演技が認められ、第9回TAMA映画賞最優秀新進男優賞を受賞した。主な主演映画に、『世界で一番長い写真』『虹色デイズ』『ギャングース』(いずれも18年)、『十二人の死にたい子供たち』(19年)などがある。出演映画『賭ケグルイ』が5月に公開予定。

INFOMATION

映画『笑顔の向こうに』

©公益社団法人日本歯科医師会

容姿端麗で、美しい歯を作ると評判の若手歯科技工士・大地(高杉真宙)は、新人歯科衛生士として東京郊外のデンタルクリニックで働き始めた幼馴染の真夏(安田聖愛)と偶然再会する。ところが、金沢で歯科技工所を営む父(池田鉄洋)に手がけた義歯を見せると、「お前は半人前だ!」と否定され……。公益社団日本歯科医師会の全面協力のもと、歯科医療の現場で笑顔を支える若者たちの成長を描いた青春映画。第16回モナコ国際映画祭でエンジェルピースアワード(最優秀作品賞)を受賞。

監督:榎本二郎
原案・製作総指揮:瀬古口精良
監修:8020運動30周年記念事業映画製作チーム
出演:高杉真宙 安田聖愛 木村祐一 佐藤藍子 藤田朋子 中山秀征 秋吉久美子 松原智恵子
主題歌:HANDSIGN「ふたりのサイン」
配給:テンダープロ / プレシディオ
©2019「笑顔の向こうに」製作委員会
  
https://egao-mukou.jp
全国のイオンシネマにて公開中


Photo:AyaKishimoto Styling:KatsuhikoYuhmi(THYMON Inc.) Hair&Make-up:Shuichi Ishibashi Interview&Text:Yoko Kikuchi