議会空転に側近との「不仲説」…小池都知事、只今ピンチのド真ん中

【内幕リポート】

「議会の一日目が終わると、知事がぶら下がり会見をする慣習があるのですが、小池さんのぶら下がりが行われたのが深夜2時。各会派の幹事長も順次ぶら下がりの会見を行いますが、最後の共産党の会見が終わったのが深夜3時半。ぶら下がりに応じた大山とも子都議も、睡魔と疲労から言葉がなかなか出てこなかった」(都庁担当記者)

2019年2月20日開催の、第1回定例都議会が大荒れとなっているのをご存じだろうか。その原因は、小池百合子都知事の首尾一貫しない態度にあった。

 

二転三転

「築地は守る」

2017年6月以降、築地市場の移転について小池知事がそう訴え続けてきたことはご承知の通り。ところが豊洲に市場が移転したあとの今年1月に提示した再開発プラン『築地まちづくり方針(素案)』では、築地には市場機能を盛り込まず、国際会議場やホテルなどの集客拠点として再開発する方針を打ち出した。さらに築地市場の跡地再利用には「税金は使用しない」と語っていたのに、5400億円もの都税を費やすなど方向転換を行ったことが、議会に波乱を引き起こす直接の原因となった。

「方針が大幅に変わっている」
「方向転換の説明を知事自らがすべき」

自民や共産など6会派は、築地運用方針の突然の変更について、小池知事との一問一答形式での審議を要求するも、都民ファーストの会(以下、都ファ)、公明党がこれを拒否したため、初日から空転議会となったのだ。

本来であれば本会議開始は午後1時の予定。だが、この日は大幅に遅れての開始となった。さらに、午後4時45分に開始するも、1分ほどで議会日程を決めたあと、また休憩。午後11時10分に本会議を再開し、21日未明にかけて議事に入る。小池知事の施政方針演説も深夜1時にずれ込み、すべてが終わったのが深夜3時半過ぎ、というわけである。

日本維新の会の柳ケ瀬裕文都議がこう語る。

「小池知事は築地市場跡地の再開発について『中身は変わっていない』と強弁するものの、方針が180度変わったのは一目瞭然。議会で知事の矛盾を引き出したい6会派は一問一答を要求。しかし、辻褄が合わない知事を守りたい都ファは頑なにこれを拒否した。

その後、都ファ、公明ともに数の力で押し切ろうとするも、都ファ内でも若手を中心に異論が出てきたため、結局都ファが『白紙に戻し明日の本会議に臨みたい』と土壇場で方針を変えた。

これに怒ったのが公明党だ。公明党からすれば都ファと『野党の反対は数で押し切る』と話を詰めたのに、最後に裏切られた形となった。公明党は都ファの議会運営に憤慨していて、関係修復は簡単にいきそうもない」

年明け早々幸先悪いスタートとなった小池氏だが、今後はさらなる境地に立たされるかもしれない。側近中の側近であった、野田数・政務担当特別秘書の退任が噂されているからだ。