# 金銭教育

わが子を大金持ちにしたいなら、「4つの貯金箱」を作らせよう

小さいうちからお金の英才教育を
菅井 敏之 プロフィール

「体験」させるのがポイント

口座を開設し、通帳を手に入れたら「貯金の目的」を通帳に書き込みます。

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「サッカーボール貯金」が達成されたら、新たな目的を書き込む。

そうやってひとつひとつ、自分が目標をクリアしていった記録が目に見えて残っていく体験は、大きな達成感を育てます。

お金を預けに行くペースは毎週でも月に一度でも。

口座もひとつである必要はありません。

おこづかいから貯めた長期の貯金のための口座。お年玉や入学のお祝いなど、イレギュラーな収入のための口座など、貯金の目的別に銀行を変えて、口座を作ってもよいでしょう。

銀行に預ける目的は「自分の財産を代わりに守ってもらうこと」「貯めたお金でお金を増やす仕組みを利用する」ためです。金利の低いいまの時代では、金利による資産増はほんの少しですが、幼いころから「お金が新しいお金を生む」システムを自分の財産の一部にしておくことが大切なのです。

少しずつでも貯蓄をしておけば、少しずつ資産は増えます。けれど、大きく増やすためには「仕組み」が必要です。

 

貯蓄を元手に株を購入したり、不動産購入の頭金にすることで、銀行でローンを組んだり、貯めたお金を使ってお金がお金を増やす仕組みを作る必要があります。

幼いころから体験的に「お金がお金を増やす金融の仕組み」を実践していくということが、ファイナンシャル・リテラシーを育てるための大切な第一歩となるのです。

銀行はどういう役割をしているところなのか。銀行にお金を預けると金利がつくのはどうしてなのか。自分の代わりにお金の管理と運用をしてくれる場所だという理解は、幼稚園くらいの幼いお子さんでもしっかりできるもの。

小学生にもなれば、海外旅行の際、円と外貨が交換される仕組みも体験的に理解できますし、株や保険などの投資なども、小学校高学年や中学生になれば興味が出てくる子もいるでしょう。

AIやフィンテックの進歩によってIT化が進む金融業界では今後、銀行はますます店舗を削減していくでしょう。リアル店舗の窓口で口座開設をし、リアル通帳を持ち、現金を預けに行く、ということもいずれ貴重な体験になる時代は遠くないかもしれません。

生活のなかで必要な決済も、すべて電子マネーやQRコードでの引き落としなどキャッシュレス化が進んでいく時代だからこそ、「現金でのリアルな取り引き」を体験しておくことは重要だと感じます。