# 医療

「早い、安い、痛くない」常識破りの人間ドック、脳ドック最前線

「患者本位」で考えたらこうなった
竹内 謙礼 プロフィール

実際、私も脳ドックを受診させてもらったが、銀座で服を買うよりも短い時間で検査が終わってしまった。今まで受けてきた脳ドックでは問診票を書いたり、着替えをしたりする時間も含めれば優に1時間はかかっていた。しかし、メディカルチェックスタジオだとMRIに入っている時間は正味10分。ネットで予約、問診を済ませているので、検査のトータル時間は30分ほどで終わってしまう。

受付を済ませたら着替えることなくすぐにMRIの検査が受けられる

時間が短く、料金が安いからといって検査がいい加減だということもない。専門医師三人によるトリプルチェック体制を取っており、AIによる画像診断を用いて精度の高い検査を行っている。また、検査内容や脳の画像がメールで送られてくるので、他の病院にMRIの写真を持ち込んで受診することも可能だ。

 

低価格でもバックアップ体制は完ぺき

実は今回の脳ドックで、私は脳に軽微の異常が発覚。すぐにメールで再受診の連絡がきて、1ヶ月も経たないうちにメディカルチェックスタジオの脳外科医から、現在の症状の解説と改善策についてレクチャーを受けることができた。もし、検査段階で大きな異常が発覚された場合は、提携している病院を紹介してくれるという。低価格でもバックアップ体制は完ぺきと言ってもよい。

メディカルチェックスタジオは平日20時、土日も19時まで営業している。これは忙しいサラリーマンや経営者にとって嬉しいところである。場所は銀座にあるので出張ついでに立ち寄る人も多いという。そのような患者側の立場を考えたサービス展開もあって、開業して1年1ヶ月で利用者は1万4000人を超えるほどの盛況ぶりだ。

「料金や待ち時間など、医療機関のサービスで不満を抱えるマイナス面をひとつひとつ削除していった結果、このようなサービスに行きつきました。お客様の立場になってサービスや使いやすさを考えることは、ネットビジネスも医療も同じだと思っています」

濱野さんは、今後、メディカルチェックスタジオを東京都内だけではなく、名古屋や大阪にも展開していくことを考えている。

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今回、紹介させていただいた2つの人間ドック、脳ドックの共通点は、「患者のことを最優先で考える」というところに特化した点である。

「早い」「安い」「痛くない」という医療業界ではタブーとされているサービス面にあえて切り込み、患者に予防検診への抵抗感をなくさせたことは、どんな最新の医療技術よりも多くの人を救うことに繋がる。

少子高齢化社会を迎えるこれからの日本では、このようなストレスのない検診ビジネスが主流になっていくのかもしれない。