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「介護保険はいらない」と拒否する85歳ガンコオヤジを説得する方法

介護保険の申請を拒否する親たち
太田 差惠子 プロフィール

説得するコツ

カオリさん(49歳:仮名)の場合は、こうでした。

同居の母親は、「ヘルパーが家に来たら疲れる。それに、幼稚園児みたいに、(デイサービスで)チーチーパッパと踊ったりできない」「介護保険など申請しても意味がない」と頑なだったそうです。

新聞やテレビなどの報道を見て、親の多くは、ホームヘルプサービスとデイサービスについては、その存在を知っています。実際にはデイサービスの内容は多様ですが、「チーチーパッパ」と思い込んでいる親が多いものです。

しかし、介護保険には、それ以外にさまざまなサービスがあります。

 

例えば、住宅改修のサービスです。

玄関などに手すりを付けたり、段差撤去をしたりするのにかかる費用の内、20万円が対象となります。

20万円の工事でも、1割負担の親なら、支払いは2万円です。

そこで、カオリさんは母親に「20万円分の工事が、たった2万円でできるよ」と言ってみました。母親は何より「安い」ことが大好きだとか。

カオリさんの思惑通り、母親は申請に同意。そして、安く工事ができ、「介護保険って、お得やね」と満面の笑顔に。介護保険を気に入ってくれたところで、本来入れたかったホームヘルプサービスを入れることを勧め、見事成功したそうです。

聞く耳を持たない親には、正攻法ではどこまで行っても平行線です。

読者の皆さんも、「どうアプローチするのが自分の親には効果的か」と考え勧めてみるとうまくいくかもしれません。