たまには自然に囲まれた田舎で、ゆったりと、ぼーっとする時間を過ごしたい。疲れた心と体を癒やしたい。そんな希望を叶えてくれる1泊2日の旅をご紹介します。

東京駅から長野駅まで約1時間20分、そこからバスでさらに約1時間半。立山黒部アルペンルートや白馬の玄関口である大町温泉郷に、“信州の贅沢な田舎を体感する温泉宿” をコンセプトにした「星野リゾート 界 アルプス」があります。

冬景色も遊びも美食も!
都会を離れて、のんびり堪能

標高880メートル、四方を自然に囲まれた「界 アルプス」に伺ったのは1月下旬。到着すると、辺り一面真っ白な雪に覆われていて、雪国ならではのアーケード「雁木(がんぎ)」や屋根下にはキラキラと美しく光る氷柱がたくさん。風情のある雪景色に到着早々、テンションが上がります。

「界 アルプス」は、客室棟と温泉棟の間にある通りを挟み、東西に分かれています。この通りの奥には、大町温泉の守り神であるという泉嶽寺(せんがくじ)があり、この通りは参道でもあるのです。

パワースポットともいえるこの宿では、信州のご当地感を楽しみながら、心身リフレッシュできる特別な体験が待っています。

Point 01
火の絶えない囲炉裏を囲み
ディープな田舎を体験できる

フロントの横には、囲炉裏が設けられた吹き抜けの土間があります。囲炉裏を囲んで、信州名物をいただいたり、お手玉や独楽など昔ながらの遊びをしたり、囲炉裏の主人に地元に伝わる昔話をしてもらったり……。まるで田舎のおじいちゃんの家に帰ってきたような、懐かしい感覚に。

チェックインを済ませると、まずは信州名物のおやきをどうぞ、と振る舞っていただきます。特製の小麦粉を使った皮の中に、油で炒めた野沢菜がたっぷりと入っていて、外はカリッと、中はモチっとした食感。

また、囲炉裏ではじっくり焼かれた焼きりんごも。調味料も何もつけていないのに、コンポートのようにトロッとした食感で、程よい甘みと酸味が絶妙です。

おやき、焼きりんごは15:00~19:00にご用意。

燗酒は20:00~21:30にご用意。

夜になると、燗酒のふるまいもあり、この日は地酒「白馬錦」をいただきました。炭火で温めた燗酒はそのまま飲んでも美味しいのですが、竹筒に一度移してからおちょこに注ぐと、ほのかに竹の香りがして、味がマイルドに。

そんなお酒の飲み方も教わりながら、囲炉裏を囲んで信州の食や文化を体験することができます。

朝6時~7時の間には、朝食とは別におめざ粥が提供されます。もち麦と白米に少しの塩を入れ、湧き水で炊くという絶品粥。お好みで、きな粉とみたらしあんをトッピングして味の変化を楽しむこともできます。 

Point 02
信州ならではの漬物体験が
できる限定プランも!

雪深い信州では野菜の採れない時期でも野菜を食べられるよう、昔から漬物文化が根付いていて、旬の食材を使ったさまざまな漬物が作られるそう。そんな伝統文化に着想を得て、「界 アルプス」では2019年3月31日までの間、1日1組限定の「信州お漬物滞在」というプランを展開。実はこのプラン、当初は2月28日までの開催だったのですが、好評につき延長したそう!

信州では家に訪れた客人にお茶請けとして漬物が振る舞われることから、チェックイン後、客室にて「ウェルカム漬物」として、桑の葉茶と一緒に漬物が提供されます。

長野といえば野沢菜のイメージが強いかと思いますが、木曽地域の赤カブの葉と茎を塩や調味料を一切使わず、乳酸菌だけで発酵させた「すんき漬け」や「山葵漬け」など10種類も用意。

こっちの漬物をつまんではお茶を飲み、あっちの漬物をつまんではお茶を飲み……おやつ感覚で漬物が楽しめます。「えりんぎの粕漬け」「ほおずきの蜜漬け」などの珍しい漬物はとても印象的でした。
   

酒粕漬けに挑戦中。具材を両手でしっかりなじませます。

翌朝、早速いただきます。手前が味噌漬け、奥が酒粕漬け。

「信州お漬物滞在」では、スタッフに教えてもらいながら、自分で漬物を漬ける体験もできます。

今回は、ニンジンやキュウリなど野菜を切るところから始めて(厚く切れば食感が面白く、薄く切れば味がよく染み込みます)、甘めの白花味噌と甘酒、酒を加えた「味噌漬け」と、酒粕と砂糖と塩を混ぜた「酒粕漬け」の2種類に挑戦。

レシピは地元の漬物屋さん直伝だそう。そのレシピを元に分量を調整して自分好みの味つけにすることもできます。翌朝、おめざ粥と一緒に、自分で漬けた味噌漬けを早速食べることも!(ちなみに酒粕漬けは、2日間ほど漬け置きすると美味しくなるそうなので、後日郵送してくれます)。