血液の難病を克服した元巨人・鈴木康友さんの勇気

池江璃花子選手にエールを送った意味

「絶対に治ります」の真意

日本を代表するトップスイマー、競泳女子の池江璃花子選手がさる2月12日、自身のツイッターで白血病と診断されたことを告白しました。

<私自身、未だに信じられず、混乱している状況です。ですが、しっかり治療をすれば完治する病気でもあります。(中略)今は少し休養を取り、治療に専念し、1日でも早く、また、さらに強くなった池江璃花子の姿を見せられるよう頑張っていきたいと思います。>

驚きのニュースは瞬く間にスポーツ界を駆け巡り、各方面から励ましの声が寄せられました。プロ野球界からは鈴木康友さんがエールを送りました。元巨人などで選手、コーチとして活躍し、14度のリーグ優勝と7度の日本一に輝いたバイプレーヤーにして名コーチです。

 

「『どうして私がこんな病気に……』と後ろ向きにならず、現代医学を信じて『絶対に病気に勝つ』という強い気持ちでいてほしい。絶対に治りますから」

実は康友さんも一昨年夏、血液の難病「骨髄異形成症候群」と診断されました。最初の自覚症状は「息切れ」だったと言います。

「当時、四国アイランドリーグplusの徳島でコーチをしていて、いつものようにノックをすると、すぐに息があがる。ちょっとした階段を上るのもゼーゼーとなる。ずっとタバコを吸っていたから最初は呼吸器系の病気だと思っていました」

だが血液検査の結果は「前白血病」とも呼ばれる難病でした。医師は「これでよく立っていられますね」と驚いたそうです。康友さんは輸血を受けながら、残りのシーズンもベンチで戦況を見守りました。

「前期優勝を果たした徳島はプレーオフ、そして独立リーグ日本一をかけたグランドチャンピオンシップと大事な試合が続いていましたからね。幸い、輸血をすれば体は元気になるんです。でも、2カ月や3カ月ごとの輸血を一生続けるのかどうか……。そこが悩みどころでした」