# 金銭教育

子どもがモノを欲しがったときは、親の前で「プレゼン」させなさい

これが最高の「お金の教育」
菅井 敏之 プロフィール

奨学金は「借金」と考える

なにしろちょうどそのころは、私も夢を抱き始めたころ。

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いつか会社を辞めてアパート経営に乗り出すために、とにかくもまず資金を貯めねばという「倹約期」でしたから、必死だったんですね。

車も友人から格安の5万円で買った小さな国産中古車でした。転勤して神戸のお屋敷町の支店で働いていた時期で、周囲には裕福なご家庭が多かったものですから、息子たちもよそのお宅と比べて貧乏な家だと思っていたみたいです(笑)。

けれど「うちはビンボーなんだよね」と、あっさりしたもので卑屈になることもまったくありませんでした。子どもは親の背中を見て育つ、といいますが、大きな夢のための節約や貯蓄でしたから、私も夢中だったし何より楽しんでいたのが良かったのかもしれません。

親がぶれたりせず、堂々としていれば、どんな暮らしぶりであっても引け目に感じたりはしないものです。

日本の大学の学費は世界でもトップクラスで高額。大学に進学させるお金はないから、と最初から奨学金制度を視野に入れている家庭も多いと思います。

ご存じのとおり、奨学金には返済不要の「給付型」と要返済の「貸与型」の2種類がありますが、現在、大学生の5割が借りているといわれる奨学金は、その多くが要返済、有利子の「貸与型」、つまり「借金」です。

 

「教育ローン」も同じく借金ですが、奨学金の場合は、利率が多少低いこともあり、借入へのハードルが気分的に低いようです。

くり返しますが、貸与型奨学金は借金です。卒業と同時に子どもに多額の借金を負わせることになることを心しておきましょう。多額の借金返済に追われての奨学金破産の例も少なくありません。

奨学金の借入名義は子どもです。けれど、返済については親としての責務だと考えたいものです。将来的に子どもの収入を充当するにしても、です。

いまは少しずつですが教育無償化も進められていますし、給付型奨学金の制度も拡大の方向で議論されるようになってきている過渡期といえます。

利用を考えるならば、将来的に子どもだけに返済の苦しみを押しつけることのないように、利用前から返済計画について、そもそも本当に大学に進学する必要があるのかも含めて、親子でよく話し合っておく必要があることを忘れないでください。

利率の高い教育ローンも利用しないにこしたことはありません。

できるかぎり最初から多額の借金を念頭に置くことのないように、子どもにできるだけ借金を背負わせることのないように、ライフプランを上手に利用してください。