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# 金銭教育

子どもがモノを欲しがったときは、親の前で「プレゼン」させなさい

これが最高の「お金の教育」
みなさん、わが子にきちんと「お金の教育」をしていますか? 将来、お金に困らない大人になるかならないかは、親の教育しだい。元メガバンク支店長で、『あなたと子どものお金が増える大金持ちの知恵袋30』などの著書がある菅井敏之氏は、子どもがモノを欲しがったら、なぜそれが必要なのか、プレゼンさせることを勧める。厳しいようだが、それが最高の「お金の教育」になるのだ。菅井氏がその効果について詳しく語った。

家族みんなで考えることが大事

「よそはよそ。うちはうち」

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父が私に言ったこの言葉は、わが家でも息子たちのおねだりを退けるのに、何度も使いました。実はこれ、資産家たちもよく使う言葉です。

まだ使えるものがあっても新製品が出れば欲しくなるのが人の常。流行のスニーカー、最新のゲーム機、新しい洋服やブランドのバッグ……欲しいものは次々と出てきます。

予算に限りがあったり、家庭のルールにそぐわなかったり。そこを押して欲しいものは、どうやって手に入れればいいのでしょう。

これが、家族の「経営会議」での大切な議題のひとつでもあります。

月々のおこづかいではどうしても手に入らないくらい高価なもの。

地道に貯めていては時間がかかりすぎるもの。

「家庭のルール」をときに変更してでも手に入れたいもの。

そんな、「どうしても欲しいもの」が出てきた場合は、なぜそれが欲しいのか、なぜ必要なのか、それを手に入れると自分にとっても家族にとってもどんな良いことがあるのか、などを家族の経営会議でプレゼンテーションさせるのです。

プレゼンテーション――自分の意見や状況、提案を、言葉や情報、図や数値などを使って伝えることで、相手の気持ちや予算を動かすこと。その結果、自分の望むものを手に入れることができたり、新しい企画が始まったり、相手の行動に変化を生み出したり、といろいろな形で利を得ることができますね。

たとえば、家庭のルールでは、「スマホは大学生から」と決まっていたとします。高校生のお子さんが、どうしてもいま使っているガラケーからスマホに変更したいと思ったとき、その子がどんな「プレゼン」をすれば、家族全員が納得できるでしょう?

 

他の子がみんな持っているから? これはまずダメですね。「よそはよそ。うちはうち」です。家庭の予算を動かすには少々弱い。

受験勉強に必要なアプリを使いたいから? スマホでしかできない勉強って具体的には何? という反論が当然、出てきそうです。

差額をおこづかいで負担するから? ただでさえ、おこづかいが足りないと言っている子には、現実的なプランでしょうか?

「審査」や「査定」は他人のほうが厳しいもの。ときには、するどくキビシイ意見が出たりもします。

「差額はおこづかいから出すっていうけど、スマホに替えたら、どれくらい通信料があがるか調べてみた? いつも金欠なのに払えるの?」

「お兄ちゃんは、口がウマいからいつも欲しいものを手に入れるけど……あんまり物を大事にしてないんじゃない?」

「すぐ壊れたのは、丁寧に使ってないからでしょう?」

「こないだ買ったアレ、すぐ飽きちゃったみたいだけど? どうしても必要なものか、1か月様子を見てもいいんじゃない?」

「同じようなバッグばっかり持ってるけど、あれ全部必要なの?」

欲しいもののために、説得したり、具体的な数値を調べたり、自分の生活態度の改革を誓ったり、人と協働したり……本当に欲しいものなのか、必要なものなのかを十分考えるきっかけとなったりもします。家族みんなの大切なお金をどう使っていくのか、全員で考えていくことが大切なのです。