地球のみなさん、こんにちは。毎度おなじみ、ブルーバックスのシンボルキャラクターです。今日も "サイエンス365days" のコーナーをお届けします。
"サイエンス365days" は、あの科学者が生まれた、あの現象が発見された、など科学に関する歴史的な出来事を紹介するコーナーです。
1966年のこの日、日本大学理工学部の人力飛行機「リネット号」が、調布飛行場で日本初の人力飛行に成功しました。
リネット号は、当時、日本大学の教授だった航空機設計者の木村秀政が、学生とともに3年がかりで製作したもので、初飛行の距離は約15メートルだったそうです。
人力飛行機の歴史は意外にも新しく、世界で初めて飛行に成功したのはイギリス・サザンプトン大学が製作した「サンパック号」で、1903年にライト兄弟が動力付きの飛行機で初飛行に成功してから、約半世紀後の1961年のことでした。
エンジンを人間の力で代用する人力飛行機は、通常の航空機よりもはるかに高度な設計が求められるものだったのです。
ちなみに、現在の人力飛行世界記録はマサチューセッツ工科大学の「ダイダロス88」が達成した、飛行距離115.11キロメートル、飛行時間3時間54分だそうです。
人間が自分の力だけで4時間も空を飛んでいられるなんて、驚きですね!