# 確定申告

スマホで「確定申告」に挑戦した私が、心の底からガッカリした理由

試してわかった、その意外な使い勝手
確定申告の受付が始まり、早くも1週間あまりが経ちました。今年からスマートフォン専用の画面で確定申告書が作成できるようになりましたが(参考:国税庁HP)、その使い勝手ははたしてどうなのでしょうか?『ミレニアル世代のお金のリアル』を出版したばかりの「ミレニアル世代のお金の専門家」、横川楓さんが自らスマホで確定申告にチャレンジ。そこでわかった意外な事実とは。

短期バイトでも返ってくる税金があるかも?

いよいよ確定申告シーズンが始まりました。といっても、フリーランスでもなく副業もしていない人、医療費の控除やふるさと納税をしていない人は、「自分には関係ない」と思うかもしれません。本当にそうでしょうか?

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働いたお給料に対する税金、つまり所得税は、お給料の場合、基本的には普通の人であれば103万円以下、学生であれば勤労学生控除というものがあり、130万円以下であれば税金がかからないこととなっています(今回は社会保険料や扶養にはずれる・はずれないの問題は抜きにしてお話を進めていきます)。

たいていの会社であれば、働くと決まった際に扶養控除等申告書を記入することになり、もしも税金がとられすぎていたら年末調整でその分は次のお給料の時に返ってきます。しかし、意外と扶養控除等申告書を提出させるバイト先が少なかったり、短期バイトやいろいろなバイトを掛け持ちしたまま転々としていたりすると、源泉徴収票すらもらっていなかったりすることも……。

実はそれ、すごくもったいないことなんです。

たとえば「短期バイトで30万円稼いだら、税金が5万円も引かれていた!」という人がいたとします。
※勤務先で扶養控除等申告書を提出せず、給与所得の源泉徴収税額表(月額表)で平成31年2月時点で税金が乙欄で計算されていた場合。短期バイトの場合によっては給与所得の源泉徴収税額表(日額表)で計算される場合も。

その人がその年、それ以外のバイトや仕事をしなかったのであれば、当然給与年収は103万円以下。これでバイト先が年末調整をしっかりとしてくれない会社だったりすると、自分で確定申告をする必要があります。申告すれば、引かれていた税金5万円は全部返ってくるのですから。

ここまで読んで、「そんな時期もあったのに何もしていなかった……」と思った方は、まず制度を知っておいてください。

払いすぎた税金を返してもらうことを「還付申告」といいます。通常の確定申告期間とは関係なく、その年の翌年1月1日から5年間提出することができます。もし、ここ5年以内で、今回紹介したような例に当てはまる人がいたら、まずは手元に源泉徴収票を集めることから始めましょう。過去に働いていた場所でも発行してもらえるはずです。

不安なことがある人は必ず税務署の人、もしくは税理士さん(お金がかかる場合があるので、ひとまず税務署へ電話がおすすめ)へぜひ相談してみてください。

 

確定申告に「新しい方式」が登場

それでは、ここから通常の確定申告の話にうつりましょう。

実は、今年からスマホだけで確定申告ができることになりました。私たちデジタルネイティブ/スマホネイティブ世代には、とてもうれしいお知らせです。上記の税金を返してもらう還付申告も、スマホ1台で完結するのであればすぐに終わりますよね。

これまでは、作った確定申告書を提出するには紙で郵送するか、税務署へ直接持っていくか、インターネット上で電子申告する方法がありました。しかし、電子申告するにはマイナンバーカードをゲットして、ICカードリーダをわざわざ買って……。なかなかそこまでしませんよね。

そこで、今年からは税務署(どこの税務署でもOK)へ行き、ID・PWを発行してもらえば、マイナンバーカードとICカードリーダなしでも、インターネット上で提出することができるようになったのです。税務署へ行くのが面倒ではありますが、それだけでもすごく楽になったのは間違いありません。

*「e-Tax利用の簡便化の概要について(http://www.e-tax.nta.go.jp/kanbenka/index.htm)」より