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カジノ解禁で急増も「ギャンブル依存症」受診するには? 治療法は?

抜け出すには、脳機能の異常を改善せよ

IR法、いわゆるカジノ法が注目されていますが、それとともに、しばしば取り上げられる「ギャンブル依存症」。カジノが解禁されたら急増するのでは? と懸念され、その対策が課題になっています。

ところで、「ギャンブル依存症」とは、そもそもどういうことなのか、知っていますか?

「症」というからには、病気みたいです。でも、カジノ解禁の問題以前に、昔から大のギャンブル好きっていたような……。

いったい、「ギャンブル依存症」ってどんな病気で、どんな治療や対策があるのでしょうか? カジノばかりが話題になりますが、意外な依存要因もあるそうです。

街角で目にする“あれ”もギャンブルって、本当!?

そもそも、ギャンブルとは何を指すのでしょうか?

日本では、ギャンブルを賭博(とばく)とか博打(ばくち)といいますが、これらには法的な規定があり、違法賭博と公営ギャンブルが厳密に定められています。

しかし、「依存症」という医療の面から考えたとき、ギャンブルはもう少し幅広くとらえられているそうです。つまり、法的にギャンブルとされる行為以外に遊技なども含まれ、それらを総称して「ギャンブル等」とされています。

依存の要因となる「ギャンブル等」
・競馬、競輪、競艇、オートレースなどの公営競技
・パチンコ、パチスロなどの遊技
・株式取引やFXなどの投機
・宝くじやロトなどの「くじ」や
、スポーツ振興くじなど
・インターネットなどによる馬券購入などのオンラインギャンブル

【写真】くじ売店
  庶民が夢を託すくじも、「ギャンブル等」に含まれる photo by gettyimages

ギャンブルという語感から、“予想新聞と赤鉛筆を携えたおじさん”をイメージする方も多いと思いますが、年末に行列をつくる庶民の夢も、医療の現場ではギャンブル等に含まれるのです。

そうなると、「ギャンブル依存症なんて、関係ない」と思っている人も、必ずしもそうとは言い切れなさそうです。

どれくらいはまると「依存症」なのか?

もちろん、そういったギャンブルや、それに類する遊技・行為を好きでよくする人のすべてが、「ギャンブル依存症」というわけではありません。

では、「好き」と「依存症」の違いは、どこにあるのでしょうか?

決定的に違うのは、「コントロールできるか、どうか」ということです。具体的には、単に「好き」という人は、ギャンブルを娯楽の範囲で、損はすることはあっても適度に楽しみ、仕事や家庭生活もまっとうしています。状況によっては、好きなギャンブルを我慢することもできます。

一方、依存症の人の場合は、賭けはじめると止まらず、問題を起こすほど賭け、追いつめられていきます。生活の中心がギャンブルで、やがて仕事や家庭生活が破綻してしまいます。

また、過去の様々な研究から、「女性よりも男性のほうが発症しやすい」「負けず嫌いで〈自分なら勝てる〉と考えるタイプの人は発症の危険が高い」などの傾向が見えてきたそうです。

また、アルコールやタバコなどの、ほかの依存症がある場合や、大勝ちした成功体験がある場合なども、リスク要因になりうるということです。