中国勢との提携を決めた大塚家具は「売り」か「買い」か

残された時間は本当に少ない…

「家具や姫」から一転…

大塚家具は「売り」か「買い」か――。

欲望を映す鏡である株価は、大塚家具の中国勢との資本・業務提携を受けて神経質な動きを見せている。

決算発表を1日、遅らせた3月15日の株価は、前日比72円安の388円で引け、翌営業日の3月18日は、再建策を好感することもなく、終値は42円安の346円だった。翌19日も、333円の安値で始まったが、その後、持ち直し、終値は15円高の361円だった。

大塚家具といえば、美人で才媛の大塚久美子社長である。メディアを味方につけ、巧みに親子対立を制して支配権を握り、「家具や姫」と称した4年前が絶頂だった。

 

竹から生まれて美しく育ち、5人の貴公子に言い寄られたかぐや姫は、無理難題を吹っかけて求婚に応じなかったが、「家具や姫」の場合は、気位の高さが災いして得意先、銀行、役員、従業員などの支援を受けることが出来ず、財産を使い果たして丸裸となり、自ら結婚相手を探して中国にまで出かけ、ようやく思いを遂げた。

従って、実質は身売りである。

76億円資本調達の中身は、米系ファンドのイーストモア・グローバル・リミテッドが約20億円、中国の越境EC(電子商取引)を手掛けるハイラインズ(陳海波代表)が組成した日中企業連合が約18億円の第三者割当増資を引き受け、さらにイーストモアとハイラインズと陳氏を割当先とする合計約38億円の新株予約権を発行するというもの。

日中米“合作”の趣だが、日本企業の出資はごくわずか。イーストモアはファンドであり長期保有を前提としていない。大塚家具のニュースリリースによれば、「割安株を見つけて運用する投資哲学を持っている」とのことなので、増資後に21%強の筆頭株主となるものの、時期を見て売却、筆頭株主はハイラインズに代わる。

ハイラインズは、日本企業の商品を中国本土で販売する際の越境ECマーケティングを行なっており、アリババグループや昨年、大塚家具と業務提携した中国の家具大手、イージーホームと取引がある。

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