# 性犯罪

性犯罪・性暴力の被害者女性「106人の証言」でわかったある真実

約8割の男性が非を認めようとしない
露木 幸彦 プロフィール

あの日から時間は止まったまま

・会社の同僚の場合

1.42歳 2.220万円 3.900万円 4.あり 5.40万円

「彼は会社の同僚でした。何度も食事に誘われていたけど断っていたのですが、断り切れず……。初めて2人で食事に行ったときのことです。私はかなり酔っぱらってしまい、その後のことはあまり覚えていないのですが、翌日、彼がメールで(性)行為のことを謝ってきました」

そんなふうに過去の過ちを懺悔するのは浅井瞳さん(仮名、42歳)。さらに彼のほうからメールや電話で好意を伝えてきて、「付き合っている」という形にされてしまったそう。

「私はそういうつもりじゃなかったんですが…」

それから1ヶ月。瞳さんはあのときのことを思い出すたびに、不安な気持ちに押しつぶされそうで吐き気がするようです。そして男性全般に対する不信感で、2人きりで食事に行くのが怖くなってしまっているとのことです。

 

・会社の上司の場合

1. 30歳 2.300万円 3.600万円 4.なし 5.68万円

「地獄のようでした」と証言するのは千葉麗香さん(仮名、30歳)。麗香さんは当日、居酒屋で会社の上司(男性)3人と楽しんでいたそうです。そして記憶がなくなるほど飲んでしまい、気が付いたら、そのうちの1人とホテルにいたそうです。

上司は麗香さんを引き寄せ、キスをしてきたので「やめてください!」と抵抗したのですが、そのままストッキングと下着を下げられ、手を入れてきたそうです。それでも一瞬の隙を見て逃げようとしたのですが、腕を捕まれ、抱えられ、またベッドの上に。

結局、上着は来たまま、最後(姦淫行為)までさせられたのです。すべてが終わって上司が果てると、麗香さんは急いで下着とストッキングを拾って、あわてて履いくと、その場から逃げ去ったのです。

もう1人の上司は翌日出社した麗香さんの異変に気付いたようで「何かあったのか」と声をかけてくれたのですが、麗香さんは急に泣き出してしまったそう。麗香さんは最初、「何も(なかった)」と隠そうとしたのですが、隠しきれなくなり、すべてを別の上司に打ち明けたところ、「忘れたほうがいい」と言われたそうです。

「最近は休みがちです。今は会社を辞めることも検討しています。私の時間はあの日から止まったままです」

〔photo〕iStock

麗香さんは事件の直後、部署の異動を命じられたのですが、「(犯人の)上司の仕業なのでは?」と疑わざるを得ませんでした。それ以降は仕事に集中できず、会社へ行くことが心身ともに苦痛でしかないようです。

(後編に続く)

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