# 性犯罪

性犯罪・性暴力の被害者女性「106人の証言」でわかったある真実

約8割の男性が非を認めようとしない

性被害の当事者となった「女性106人」の証言

出演作品は130本以上という有名俳優の新井浩文さんが逮捕されたニュースは大騒動になりました。

〔photo〕gettyimages

報道によると、新井さんは自宅に呼んだ派遣型マッサージ店の女性に対して乱暴を加えたとして強制性交容疑で逮捕されました。今回のケースでは被害届の提出は昨年8月で今年2月に逮捕されているわけですが、じつはこうした性犯罪や性暴力の被害に遭った女性の中には、必ずしも被害届が受理されるケースばかりではないという現実もあります。

なぜなら、密室での犯行について当事者のみぞ知るところ。「話を盛っているのではないか?」と疑われたり、逃げるように部屋を飛び出したため男性宅やホテルの住所や部屋番号を暗記していなかったり、ショックが大きすぎて警察へ相談するまでに時間がかかりすぎたり、「断り切れなかった私も悪いから」と強気に出られなかったり…とさまざまな要因があります。

今回は私のところに相談しに来た当事者の女性106人の生の声を紹介しましょう。彼女たちは男の腕力によって望まざる性交渉を強要された(強要されそうになった)のですが、彼女たちが直面したリアルな実態が見えてくると思います。

 

今回はまず、彼女たちの1.本人の年齢、2.本人の年収、3.相手の年収、4.相手の謝罪の有無、5.相手に対して求めた補償額(慰謝料、給与補償、内科、診療内科、産婦人科の医療費など)を抽出しました(いずれも相談当時)。

まず年収ですが、被害に遭った女性の平均は290万円で、男性のほうは858万円。じつに年収格差は約3倍で、男性の「高級取り」ぶりが特徴として出てきています。

次に謝罪の有無ですが、女性に対して謝罪した男性はわずか19人(18%)。87人(82%)は謝罪していないので、約8割のケースで男性側が非を認めようとしないということが見て取れます。

そして、希望の補償額の平均は78万円。最高額は124万円、最低額は38万円でした。補償内容の大半は職場復帰や再就職までの給与や生活費の補填です。なにせ被害にあって以降、91件(86%)では被害をきっかけに仕事を休んだり、辞めたりして、収入が激減もしくは停止しているのです。