ロコ・ソラーレは負けから学ぶのではなく、その後の行動で何かを得る

カーリング・銅メダリストの告白⑦
本橋 麻里 プロフィール

アイスとコーチボックスを離れて得たもの

今回は悔しい思いもしましたが、その一方で、私はアイスでもコーチボックスでもなくチーム関係者として、連日、会場に通いました。

少し引いた位置から観た日本選手権は未開拓の部分がたくさん見えて、とても興味深かったです。

選手の立場だと、大会期間中は接触する方はいつも限られていますが、今回は大会運営スタッフ、JCA(日本カーリング協会)の関係者、特にマーケティングスタッフと、ざっくばらんに意見交換ができたのは有意義でした。

みなさんそれぞれ立場がありますし、未来の目標の優先順位がすべて一致するというわけにはなかなかいかないんですけれど、カーリング界をもっと良くしていきたい、というシンプルで大きなビジョンは間違いなく共有しています。

同時に「カーリングは4年に一度ではいけない」という危機感や使命感のようなものも感じました。

それぞれのエネルギーがまとまって一つになったら、とてもポジティブな結果が生まれると確信しました。それは選手を休んでから「ああ、この競技を続けて来て良かったな」と思う瞬間でもあります。

今季はチームサポートや育成に多くの時間を費やして来ました。今度はそれを継続しつつ、より効果的なやり方を意識して、まずはチームが、そしてその先にはカーリング競技全体も高まるようなサポートができたら、と今は思っています。

サイン会でファンと交流する本橋さん

初体験のサイン会で受けた刺激

最後になりますが、日本選手権の翌日、札幌の紀伊国屋書店さんに拙著『0から1をつくる』のサイン会を開いていただきました。

私にとってはもちろん、生まれて初めてのサイン会です。平日ですし、来てくれる人なんか少ないんじゃないかと不安でしたが、開始30分以上前から多くの方が列を作っていただいて驚きました。

心を込めてサインさせていただきました。定員オーバーの100人以上に申し込んでいただいたそうですが、時間が無いと並んでいる途中で帰らざるを得なかった人もいたそうです(本当にごめんなさい!)。

日本選手権を何試合も見てくださった方、茨城県からはるばる来てくださった方や、常呂町に何度も足を運んでくださる方もいて、感動しました。プレゼントをくださった皆さんにもこの場を借りて感謝いたします。特に「今回は負けてしまったけれど、また応援します」というあたたかい言葉はチームのみんなに必ず伝えます。

さらに、終わったあとに書店員さんから、参加した皆さんが書いてくださった「著者へのメッセージ」束をたくさんいただき、これにも驚きました。

参加者の方々からの「カーリング最高!」ですとか、あたたかい応援のお声や、長文のチーム作りのアドバイスまでいただき、すべて心に沁みました。

ありがとうございました。引き続き、ロコ・ソラーレをカーリングを、よろしくお願いします。

(構成・写真/竹田聡一郎)