日本選手権で銀メダルを獲得したロコ・ソラーレ(撮影/竹田聡一郎)

ロコ・ソラーレは負けから学ぶのではなく、その後の行動で何かを得る

カーリング・銅メダリストの告白⑦
2月17日に決勝戦が行われたカーリング日本選手権では、平昌冬季五輪銅メダルを獲得したロコ・ソラーレが中部電力に敗れ、準優勝に終わった。ロコ・ソラーレ代表理事で、先日重版が決定した『0から1をつくる』(講談社現代新書)の著者・本橋麻里さんが、このたびの戦いぶりを振り返る――。

負けから何かを学ぶのではなく

国内カーリングの最大タイトルである「第36回全農日本カーリング選手権」が終わりました。

優勝した男子チームのコンサドーレ、女子チームの中部電力のみなさん、本当におめでとうございます。

どちらのチームも、様々な角度からしっかり準備したのが分かる戦いぶりで、優勝にふさわしい素晴らしいパフォーマンスを見せてもらいました。

特に中部電力チームは、ラウンドロビン(総当たりの予選リーグ)中から、ずっと好調子が持続しているように見えました。

中部電力の両角友佑コーチや清水絵美マネージャーとも何度か会話を交わしましたが、彼らの言葉の端々からコーチボックスとアイス上で、お互いを信頼した良いコミュニケーションが取れているんだなと感じました。

そしてどのチームよりもゴールが明確だった。これはアイスの上では大きな武器になるんだと実感させてくれたのも中部電力チームです。

プレーオフ1戦目を終えた直後、アイス上で試合を振り返るロコ・ソラーレのメンバー

準優勝から1週間が経ち、もちろん私も含めて、それぞれじわじわと悔しさが湧いてくる頃です。

なぜ理想の結果が出なかったか、思った通りのゲーム展開にならなかったのか。今回の負け(中部電力チームには3連敗)に対してのリアクションが求められています。

少し休んだ後、落としたゲームを改めてしっかり分析する作業をしていきます。負けから何かを学ぶのではなく、負けた後の行動で何かを得る。そのプロセスもきっとあとで力になるでしょう。

幸い、今季はグランドスラム、W杯のグランドファイナルといった大きな大会が控えています。アイスで自分たちを表現できるチャンスがまだあるので、そこまで何を考えてどう過ごすか。

ロコ・ソラーレは努力を惜しまない選手が集まったグループなので、このメンバーならさらに自立し成熟し、いい方向にまた進めると信じています。

メンバーには私が五輪で見られなかった景色を見て来てほしいから、引きすぎるのではなく、過保護になりすぎず、距離感を大切にしながら、できるサポートは積極的にしていこうと決めました。