2月25日 箱根用水の完成(1670年)

科学 今日はこんな日

地球のみなさん、こんにちは。毎度おなじみ、ブルーバックスのシンボルキャラクターです。今日も "サイエンス365days" のコーナーをお届けします。

"サイエンス365days" は、あの科学者が生まれた、あの現象が発見された、など科学に関する歴史的な出来事を紹介するコーナーです。

1670年のこの日、箱根芦ノ湖の水を、静岡県裾野市まで灌漑のために導いた箱根用水(深良〔ふから〕用水)が完成したとされています。

深良用水写真出典:農林水産省Webサイト(http://www.maff.go.jp/j/nousin/sekkei/museum/m_kakuti/13_fukara/)

この用水は1666年に着工し、完成までに約33万人が動員されました。箱根外輪山西側の湖尻峠の下に長さ約1.34キロメートルのトンネルを、手作業で掘り開けて作られた水路は、取入口と取出口の標高差が9.8メートル、全長は7キロメートルに及びます。

【写真】芦ノ湖の全景
  西南側上空から見た芦ノ湖。赤い○印付近の深良水門から取水され、矢印の方向に箱根外輪山を貫き、狩野川水系深良川に注いでいる aerial photo by gettyimages

深良用水は、農林水産省の疏水百選に選定され、世界最大の灌漑・排水分野としては最大の国際灌漑排水委員会による灌漑施設遺産にも登録されています。

現在のようなコンピュータや掘削機械がなかった時代に、どうやってこれだけの大工事を成し遂げたのか。当時の土木技術の高さには驚かされるばかりです。