photo by iStock

「リア充」「草食系」どっちが多い? 性行動調査で発覚した意外な事実

男子の「リア充」は34.3%?

若者の性行動を長年にわたって調べてきた「青少年の性行動全国調査」。厳密な方法に基づく大規模な社会調査で、たとえば、この数字を用いて「リア充」や「草食系」の割合を推測できる。一体どちらが多いのか…?

軽い印象を与えるかもしれないが、実はこうした現状把握が有効な政策のための第一歩。社会調査の大切さをぜひ感じてほしい。

どんなグループ分けができるのか

若者の性の問題はいつの時代も社会の関心ごとのひとつである。いったい彼らはどんな行動をしているのか、若者の性に関する全体像を把握しようとなると社会科学者の出番である。

たとえば、若者全体において性感染症予防策や避妊の実行状況がどうなっており、若者自身がどう考えているのか。さらに、そもそも若者が性行動に至るまでのプロセスの実態はどうなっているのかというように考えてみて、実際にそれらを調べてみるのである。

若者の性を長年研究してきたものとして、日本性教育協会が中心となって1974年以来ほぼ6年おきに実施している「青少年の性行動全国調査」という研究プロジェクトが存在する。ここでは、2011年までの同調査の結果とともに、社会調査からみた青少年の性の実態についてお伝えしたいと思う。

今回お伝えするのは、性行動という観点から見て、高校生・大学生が統計的にどのような「グループ」に分かれていると言えるか、そして、それぞれのグループがどれほどの割合なのかということである。たとえば、「性行動は活発で、友人も多いグループ」「性行動に『興味』はあるが、性行動は不活発なグループ」「友人は少ないが、性行動は活発なグループ」などなど……統計的な分析を通して様々なグループを見出すことができる。

〔PHOTO〕iStock

筆者は大学の教員だ。日々学生と接するなかで、彼らが(やや古いが)「リア充」や「草食系」といった言葉を使って、自分たちのアイデンティティを性行動や交友関係をもとに表現している場面に出くわすことがしばしばある。

踏み込んで言えば、「青少年の性行動全国調査」を用いることによって、高校生・大学生のうち、「リア充」や「草食系」と呼ばれる人々の割合がどれほどなのかを推測することができる

 

「リア充」や「草食系」といった言葉を使うとやや軽い印象になるが、この「青少年の性行動全国調査」データは、若者の性の実態を記述しているという点で、性教育の在り方を考える際に重要な示唆を与える貴重なものだ。

では、若者はどのような性行動をとっているのか。