なぜ「小室圭さんは、いくら叩いても構わない」風潮が生まれたのか

誰も気づかない「男尊女卑」の深層心理
御田寺 圭 プロフィール

「弱い男たち」の写し鏡

私は、小室さんがこの状況から「一発逆転」を決める唯一にして最高の方法を提案したい。それは、クラウドファンディングを行うことである。

もし小室さんがクラウドファンディングを呼びかければ、彼の家庭が抱えているという400万円の借金を返済するためのお金など、一瞬で集まるだろう。

私としては小室さんに、このクラウドファンディングで得た資金によって、400万円の借金を耳を揃えて返済し、晴れがましい表情で参内していただきたい。これまで女性皇族を妻に迎えてきた男性たちとくらべて、圧倒的に「普通」の小室さんだからこそ、それを達成してもらいたい。

これは、「愛に出自は関係ない」とか「家族の事情で人の可能性が狭まるなんて、時代遅れ」と普段は自信満々で謳いながら、いざ実際に「イマイチな人」が目の前に現れると、手のひらを猛スピードで返す世間に対する反逆となるからだ。

けっしてバカにしているわけでも、茶化しているわけでもない。真剣にそう思うのだ。

「400万円の借金があって、すぐには返す余裕がない」「仕事も稼ぎもイマイチで、将来の見通しが立ちづらい」「家庭にちょっとした事情を抱えている」――。一般的には珍しくもなんともない話だ。それなのに小室さんだけが、これらの理由で全国民・全マスコミからおもちゃにされた挙句、「ショボい男はお断り」と爪弾きにされる。

小室さんには、普段は良識あるふりをして、小室さんに対してだけ「糾弾されるのももっともだ、こんな奴は皇族の夫にふさわしくない」と訳知り顔でうなずく人々の鼻をあかしてほしい。

 

小室さんという、「ふつうの家系で、家族がちょっとした問題を抱えていて、お金もステータスも持っているわけではないし、上流の男性に比べたらスペックも将来性もいまひとつ」な男性――それは世間の「弱い男たち」の写し鏡でもある。

彼のような存在を全力で排除せんとする社会が望んでいる「男女平等」や「格差是正」とは、いったい何なのか。結局、「男は経済的にも社会的にも強くあるべき」で、「家柄や出自や家庭環境や職業がちゃんとしていなければ、他人にパートナーシップを求めることはふさわしくない」と大合唱しているようなものではないか。

「借金400万円返済クラファン計画」は、この社会が目を背け続けている矛盾を白日のもとに晒す反撃の狼煙となる。都合のいい時だけ、自由だ平等だ、性別も出自も家庭環境も関係ないと言う世の中の「二枚舌」を引っこ抜くのだ。

「現代ビジネス」は、世の多くの媒体が「小室叩き」に寄りがちであるにもかかわらず、炎上覚悟でこの主張を取り上げてくれた。敬意と謝意を表すとともに、厚かましくも願わくは、どうかこの文章がぜひ小室圭さんに届きますように。