【首都圏】5年・10年後に「大化け」する駅ランキングを発表!

都心で便利なのに「割安な駅」が狙い目
山下 和之 プロフィール

「大化けする」駅ランキング・トップ10を発表!

まず、首都圏で最もリセールバリューが高かった駅がどこかといえば、都営地下鉄新宿線の「馬喰横山」駅。古くは繊維問屋街として知られ、現在もどちらかといえばビジネス街の色彩が強く、住宅地として注目されることが少ないエリアである。

 

かなり意外性のある結果だが、分譲時の3.3㎡当たり坪単価が223.0万円に対して、現在の中古マンションとしての坪単価は346.0万円に上がっている。リセールバリューは155.2%になる計算だ。

専有面積70㎡に換算すると、新築時は4730万円だったものが、中古住宅としての価値は7339万円に上がっていることになり、いま売却すれば2609万円の売却利益が出る。売却する予定はなくても、何となく豊かになった気がするのではないだろうか。

マンションの資産価値は分譲価格が高いほど維持しやすいといわれる。人気が高く、価格も高いエリアは、将来的にも相場が維持されやすい。実際、リセールバリューのトップ10には、分譲時の坪単価542.9万円の東京メトロ銀座線の「表参道」駅が10位にランクインされているし、次点の11位には、東京メトロ日比谷線の「六本木」駅が入っている。その「六本木」駅の分譲時の価格は729.4万円だった。

首都圏でリセールバリューの高い駅ベスト10

拡大画像表示〔資料〕東京カンテイ

相場がさほど高くない利便性の高いエリアが狙い目

今回の東京カンテイの調査結果をみても、分譲時の坪単価が400万円以上の駅はすべてリセールバリュー100%以上で、もともとの価格相場の高いエリアは資産価値を維持しやすいという結果になっている。価格が高いエリアは、資産価値を維持しやすいことが、データからも証明されたといっていいだろう。

だから、これからマンションを探すのであれば、そうした資産価値の維持向上を期待できる駅で買うのが安心だが、残念ながら誰でもそうした価格の高いエリアでマンションを買えるわけではない。

そこで、注目しておきたいのが、交通アクセスなどに恵まれた場所にありながら、比較的人気が低く、相場もさほど高くないといったエリアだ。

リセールバリュートップの都営地下鉄新宿線「馬喰横山」駅はその代表格だろう。何しろ駅のあるエリアは東京都中央区アドレスで、都営地下鉄新宿線は「神保町」「市ヶ谷」駅を経て「新宿」駅に直結している。

しかも、この「馬喰横山」駅、実は都営地下鉄浅草線の「東日本橋」駅、JR総武快速線「馬喰町」駅と地下でつながっている。総武快速線なら「東京」「品川」駅に、さらに都営地下鉄浅草線なら「日本橋」「東銀座」「新橋」駅にダイレクトアクセスできるようになっている。

都営地下鉄新宿線の「馬喰横山」駅の隣の「岩本町」駅も、リセールバリュー6位に入っている。

こちらは、「馬喰横山」駅が東京都中央区アドレスに対して、東京都“千代田区”という憧れのアドレス。さらに、都営地下鉄の駅のほか、実はすぐ近くにJR山手線などの「秋葉原」駅がある。駅の北側、神田川を越えるとそこはもう秋葉原の電気街で、駅ビルや各種の買い物施設も充実しており、都心ながら比較的生活のしやすいエリアになっている。

同じようにリセールバリューが3位の京成押上線の「京成曳舟」駅も、分譲時の新築価格が坪174.3万円だったのが、中古マンション取引価格は253.2万円に上がっている。ここなら、現在の中古マンション価格からみても、専有面積70㎡の住まいが5371万円で手に入る計算。周辺エリアの相場に比べてもまだ上昇余地がありそうだ。

京成押上線「京成曳舟」駅というと、少しローカルな印象があるが、実際には都営地下鉄浅草線・京急線と乗り入れていて、都心や羽田空港、横浜方面に直結する便利なロケーションだ。