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# 金銭教育

「先に宿題をやりなさい」はわが子をダメにするNGワード

子どもは「お客さま」ではありません
みなさん、わが子にきちんと「お金の教育」をしていますか? 将来、お金に困らない大人になるかならないかは、親の教育しだい。元メガバンク支店長で、『あなたと子どものお金が増える大金持ちの知恵袋30』などの著書がある菅井敏之氏は、過保護が子どもの自立をさまたげていると指摘する。勉強をやるのは当然。家の手伝いもして、初めて家族の一員としての義務をはたしたことになるのだ。自身が実践している、子どもをダメにしない教育術について教えてもらった。

過保護は「自立」のさまたげ

お金は本来、手に入れるときも、使うときも、人を幸せにするもの。

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これがファイナンシャル・リテラシーの核といえますが、それを支えるのが「自立した人間」であることです。

子育ては「子どもの自立」までの長い助走期間。その間には、親が心を鬼にして厳しく対応せねばならない局面もたくさんあります。

こういっては、突き上げをくらうかもしれませんが、最近の親ごさんは過保護すぎるのではないか、と感じることがあります。

親の責任が「子どもを自立させること」であるからには、その力を身につけさせるためには、甘やかすばかりではなく、ときには厳しくしなければいけないことは言うまでもありません。

また、転んだことのない人に、転んだときの痛みを知れというのも難しい話。

失敗や痛みも必ずいつか自分の人生を豊かにする経験となります。転ぶ前にいつも手を貸し、転ばないようにすることが親の役割ではないのです。

「宿題は終わった?」

「お手伝いはいいから、先に勉強やりなさい」

ついつい親が言ってしまいがちなセリフです。

 

ですが、実はこれが、子どものお客様意識が抜けない最悪のNGワードではないかと思います。

子どもも家庭の経営者の一員なのですから、自分の義務を果たすのは当然。

自分の責任で、自分の「仕事」をまわしていかなければなりません。

学生の間は、当然のことながら、学業が大きな「仕事」です。

親はついつい、勉強していれば安心、ということになりがちです。けれど、子どもが自分のために勉強するのはあたりまえ。勉強さえしておけば、家庭の一員としての働きが免除される、というのはいけません。

「親の期待どおりに勉強してあげている」「学校に行ってあげている」なんて、意識がずれていってしまうケースもあります。

また、良い学校に進めば、あるいは大会社に就職できれば、何か良いことが待っているんじゃないかという「受け身の発想」でものを考えてしまいがちです。

高校生になっても朝、なかなか起きてこない子どもたちを躍起になって起こそうとしていませんか?

「自分の力で起きてこないなら寝かせとけばいい」のです。

寝坊して遅刻する。宿題をせずに登校する。恥をかくのも損をするのも本人です。ただ、学費を親が負担しているのですから本人だけの問題ではありません。