2月23日 国産初の静止衛星打ち上げ(1977年)

科学 今日はこんな日

地球のみなさん、こんにちは。毎度おなじみ、ブルーバックスのシンボルキャラクターです。今日も "サイエンス365days" のコーナーをお届けします。

"サイエンス365days" は、あの科学者が生まれた、あの現象が発見された、など科学に関する歴史的な出来事を紹介するコーナーです。

1977年のこの日、宇宙開発事業団(NASDA、現・宇宙航空研究開発機構:JAXA)は、「N-1ロケット3号」に積まれた技術試験衛星「きく2号」を、種子島宇宙センターから打ち上げました。

きく2号
  フェアリングをかけられるきく2号 Photo by JAXA

この衛星は26日に赤道面上の円軌道に入り、その後、軌道修正によって周回周期を地球の自転周期23時間56分4秒に近づけ、3月3日、東経130度の赤道上空で、日本初の静止衛星となりました。

きく2号は、静止軌道への投入や、静止軌道を保つ制御などの実証試験のための衛星でしたが、この成功をうけて、同年の7月には、実用静止衛星として気象衛星「ひまわり」が打ち上げられることとなりました。

当初の目的としては8月に運用を完了しましたが、その後もミリ波帯(波長1〜10mmの電波で、周波数だと30〜300GHz)の電波伝播実験などのデータを取得し、アメリカ航空宇宙局・NASAをはじめ、世界各国で宇宙通信のための電波伝播特性研究などに長く利用され、1990年12月に運用が終了しました。

「きく」の愛称は、その後も技術試験衛星につかわれ、2006年に打ち上げられ、2017年に運用を停止した「きく8号」にまでつけられています。

【写真】きく8号 大型アンテナ
  きく8号は、携帯電話などのモバイル端末との通信を試験することが主要な目的の1つで、写真のような大型アンテナが設置された Photo by Getty Images