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# 国税

役所のミスでも払わされる、税務署の「延滞税」っておかしくないか?

納税者は泣き寝入り

ただでさえ煩雑な確定申告、悪気がなくても申告ミスが出ることはある。怖いのはこの後だ。ある日突然、税務署から書面が届き、「修正申告して延滞税を払え」と言われる。延滞税? なぜ払うの?

 

「そちらに責任はないのか」

確定申告は、自営業の人やさまざまな控除を受ける年金世代にとって手間のかかる大仕事だ。

期間中は税務署も混み合い、書類は複雑で見落としも多い。

だが少しでも申告ミスがあれば、修正を命じられ、場合によっては「延滞税」などの追徴課税を求められる。

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この延滞税について、'18年12月2日付朝日新聞の投書欄〈声〉で、76歳の勤務医・佐藤禎二さんが「怒り」を露にしている。

佐藤さんは医療費控除を受けるため、'18年2月に確定申告を行い、翌月に還付金約20万円を受け取った。ところが約7ヵ月後、税務署から返金を求める文書が届いたという。佐藤さんは本誌に経緯を説明してくれた。

「確定申告のとき、妻の厚生年金受給額がはっきりわからなかったんです。それで税務署の職員と相談し、問題がないか念を押して提出しました。ところが、10月に税務署から突然届いた文書を見ると、配偶者控除の計算が誤っていて、13万円近くの還付金がもらいすぎだと言う。それまで一切連絡はありませんでした。

申告を誤った私も悪いと思い、翌日にはもらいすぎた還付金を振り込みました。すると1週間後に再び連絡が来て、『還付金には利子が発生しています。延滞税を払ってください』と、約1700円を請求されました。

なぜ妻の厚生年金の額がわかるのに7ヵ月もかかったのか、その間の延滞税を取られなければいけないのか。税務署の職員と相談して申告したわけですから、向こうにも責任はあると思うのですが、いくら問うても『自己申告の間違いですから』の一点張り。納得がいきません」

ただでさえ1円でも払いたくない税金を、税務署の事務処理の都合だけで追加で持っていかれるのでは道理が通らない。

ときには、2年以上遅れて税務署から通知が来ることも少なくない。

きちんと国の制度に則って申請をしているだけなのに、まるで脱税扱いではないか…。