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深海生物の名前は、どうやって決まるか知ってますか?

そして一番人気を食べてみたら
大好評の「動く図鑑」、EX MOVE深海の生きもの』に連動したコラムを配信。激レア図版とともに、深海生物の謎へと肉薄してみましょう。

生きものには、ラテン語で表記される世界共通の「学名」や、日本で使われる「和名」、海外で使われる「英名」など、さまざまな呼び名がつけられています。

それぞれ、生きものの発見者や研究者たちが名前を決めています。

びっくりしてしまうアンコウ?

「ビックリアンコウ」という和名をもつ深海魚がいます。

チョウチンアンコウのなかまで、世界でも数個体しか見つかっていないめずらしい魚です。

頭の上からは大きな二股のルアーがぶらさがっています。

狩りのときはルアーを折り曲げて頭の上から口の中にさしこみ、ルアーを光らせてえものを口の中へおびきよせるという技をもちます。

ビックリアンコウビックリアンコウ

この魚にビックリアンコウと名前をつけたのは、EX MOVE『深海の生きもの』監修者の尼岡邦夫先生です。

初めてこの魚を見たとき、ルアーを使った独特な狩りの方法にあまりにもびっくりしたというのが、名前の由来だそうです。

学名(Thumatichthys)と英名(wonderfish)も同じような意味で、「不思議な魚」あるいは「驚きの魚」です。

モグラや悪魔のような顔!?

見た目の特徴を生かして和名がつけられることもあります。

同じく尼岡先生が命名した、オナガモグラアンコウやアンドンモグラアンコウという深海魚がいます。

どちらも顔つきがモグラにそっくりで、体の半分をしめるほど長い尾びれをもつことや、アンドンのような形のルアーをぶら下げていることから名付けたといいます。

チョウチンアンコウのなかまに、アクマオニアンコウという和名の魚もいます。学名では Linophryne lucifer といい、luciferにもやはり「悪魔」などの意味があります。

オニアクマアンコウオニアクマアンコウ Illustration by Public Domain

大きな口とするどい牙をもち、鬼や悪魔のように恐ろしい顔をしていることから名付けられたのでしょうか。日本では鬼を、外国では悪魔を連想するようです。

ふしぎな名前の深海生物

「アバチャン」という変わった和名をもつ深海魚もいます。

クサウオ科の魚で、体は半透明でやわらかく、あごに短いひげがあります。

魚とは思えないようなふしぎな名前ですが、残念なことに名前の由来はまだはっきりわかっていないようです。